綺麗な酸味、柔らかな渋み
ひたむきで真面目な生産者が造りました。
熟した果実やプルーンのような味わいとコクがあります。まろやかな紅茶やスパイスの香りに、程よいタンニンを持つワインです。仔牛、鶏肉、バーベキュー、パスタ、チーズによく合います。
【獲得したメダル】
2001年FESTAMBIENTEにて1998年が大賞を受賞。2002年ニューヨークのOIWEで1999年が金メダル
※このワインは成分が凝縮していますので、澱が出やすくなっています。
収穫と醸造
ヴァルドナータにあるグスティン(グスティンとはピエモンテの方言で8月の意味)の畑から厳選したぶどうを9月の下旬から10月半ばにかけて収穫。全て手で行います。圧搾のために房の選別を行います。また醗酵はステンレスタンクにて26~28℃で行います。マセラシオンは計15日間。この作業によって、アロマが抽出され、さらにボディがしっかりします。マロラクティック醗酵は自然に行われます。醸造では、ブレンドして瓶詰めするまでに、ヨーロッパのオーク樽に入れて12ヶ月間熟成されます。7~9年は楽しめるワインです。
ドメーヌの魅力
清潔で美しいロヴェロ家のカーヴ
ロヴェロ家は、1985年に「化学合成物質のない場所で暮らし・働くため、また私たちの美しい大地を救い・守っていくため」、AIAB(イタリアの認証機関)の認証を取得してオーガニック転換しました。
とっても直向きで真面目なロヴェロ氏は次のように言っています。「もしも私たちが緑豊かな大地で暮らしたいなら、化学物質が少ない農業に立ち返る必要がある。このことを田舎に暮らさない人々だけでなく、田舎にやってくる人々にもよく理解してもらわないといけないと思う。」
ドメーヌは、ワインの町として名高いアスティのすぐ近くで、30度という急傾斜のある丘にあります(傾斜のあるほうが日当たりも水はけもよくなるので、ぶどう栽培に適しています)。畑の広さは16haです。水はけがよい土壌で、適量の品質の良いワイン造りができます。土質は石灰粘土質です。水がぶどうにつく菌の力を弱めて早熟を抑制するため、糖分とポリフェノールに富んで酸味が弱いよく熟した果実になります。
地中海性気候のため気温は35℃まで上昇し、成長期・結実期・夏の終わりには太陽がよく照ります。雨もしばしば降りますが、全体の量としてはさほどではなく、合計で年に600~700mmです。