洗練されたシャルドネ
「洗練」という言葉は、まさにシャペル家のワインのためにあるのだと、このサントネーは思わせてくれます。
グラスに注ぐと、樽を感じるアロマが一気に広がります。まずアーモンド、ナッツ、バターのニュアンス、それからゆっくりとフルーティなパインやグレープフルーツなどの柑橘類が香ります。グラスを回すと、乳製品を思わせる香りがふわっと立ち、ワクワク感が高まります。
10ヵ月も樽で熟成させただけあって、口の中に広がる感覚はまるでオイルのよう。緻密で粘性のある液体がゆっくり、そして優しく広がります。口の中で広がった後の余韻は思いのほかあっさりとしており、さらさらとした感覚がクセになりそうです。酸味と甘味のバランスが見事にとれており、苦味や収斂性がほぼ感じられないので、エレガントさだけが残ります。
飲み込んだ後に鼻から抜ける火打石のような残り香は、さながら飲み切った後のご褒美のように昇るミネラル感。味の調和も素晴らしく、開放的なアロマも感じられる逸品。
思う存分ブルゴーニュのシャルドネを楽しみたい!という方にお勧めです。
シャペル家の生産量(本数)
赤ワインに比べ、白ワインの生産量は非常に少なく、希少価値が高い1本です。
造り手の想いが詰まったワイン
現当主フランソワさんにとって理想的なワインとは、可能な限り、人の介入を必要としないワイン。
「土の営み」を尊重し、
(土壌汚染のもととなる除草剤や化学肥料は使わない。)
「ぶどうの営み」を尊重し、
(ぶどうの中に入り込むような殺虫剤や成長促進剤は使わない。味・色・香りの元となる光合成の作用を妨げない。)
そして「人間の営み」を尊重する。
(農業を通じて、農薬散布などで患う可能性がある様々な疾患を食い止める。)
ブルゴーニュという銘醸地でそれら全ての「VIE(生命の営み)」を尊重したワイン造りを実践しています。
自分たちの行動や作業工程がその土地の特性がワインに反映する。その熱い想いと行動がしっかり色・香り・味わいにも反映されています。