貫禄ある複雑で長い余韻に脱帽
透明感のある淡い黄色。蜂蜜、パイナップルの香りに控えめなハーブ香のアクセントも。熟した果実の味わいを心地よい酸味が支える辛口。しっかりとした構造を持ち、ボリュームのある余韻に幸せを実感できる1本。
収穫と醸造
このソーヴィニョン ブラン(イタリア語ではソーヴィニョン ビアンコ)は、2つの畑から収穫した果実を使っています。1つの畑は南西向きで、もう1つは北東向き。違う畑の果実を組み合わせることにより、ワインは複雑で個性的になります。
ぶどうの房は選別され、圧搾されます。50%は皮と共に10℃で10時間浸漬させ、上品さ、複雑さを引き出します。残りの50%は搾った果汁をそのまま使います。果汁は清澄後、16-18℃で、ステンレスタンクで発酵させます。ワインはマロラクティック発酵させずに、澱と共に9ヶ月間熟成させ、1月に瓶詰めします。
熟成
4-6年熟成します。
造り手・ロヴェロさんのコメント
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日当たり最高の素晴らしい畑の前でワインについて語るエンリコ ロヴェロさん
しっかりしたフルーティなアロマ。パイナップル、柑橘類、生のハーブのニュアンス。ソーヴィニョンらしいキャラクター。口に含むとフレッシュでよくバランスが取れている。しっかりした骨格があり、余韻も長い。
ドメーヌの魅力

清潔で美しいロヴェロ家のカーヴ
ロヴェロ家は、1985年に「化学合成物質のない場所で暮らし・働くため、また私たちの美しい大地を救い・守っていくため」、AIAB(イタリアの認証機関)の認証を取得してオーガニック転換しました。
とっても直向きで真面目なロヴェロ氏は次のように言っています。「もしも私たちが緑豊かな大地で暮らしたいなら、化学物質が少ない農業に立ち返る必要がある。このことを田舎に暮らさない人々だけでなく、田舎にやってくる人々にもよく理解してもらわないといけないと思う。」

ドメーヌは、ワインの町として名高いアスティのすぐ近くで、30度という急傾斜のある丘にあります(傾斜のあるほうが日当たりも水はけもよくなるので、ぶどう栽培に適しています)。畑の広さは16haです。水はけがよい土壌で、適量の品質の良いワイン造りができます。土質は石灰粘土質です。水がぶどうにつく菌の力を弱めて早熟を抑制するため、糖分とポリフェノールに富んで酸味が弱いよく熟した果実になります。
地中海性気候のため気温は35℃まで上昇し、成長期・結実期・夏の終わりには太陽がよく照ります。雨もしばしば降りますが、全体の量としてはさほどではなく、合計で年に600~700mmです。