こってりした豚肉料理にも負けない存在感
リースリングは、アルザスの4つの高貴品種の1つ。このグラン クリュ(特級)は、アルザスの中で51地区に限定された高級ワインです。
メイエーさんは通常のワインもかなり収穫量を抑えてぶどうをつくっていますが、このグラン クリュはさらに少なく抑えています。
黄金に近い色。グラスに注ぐと、控えめな香りの中にリースリングの特徴である石油香が現れます。少し高めの温度でゆっくりお楽しみいただくと、色々な香りの移ろいを実感していただけます。あと5~6年は熟成が期待できます。
火を通した魚料理にはもちろんのこと、豚肉料理との相性は抜群です。
レストランのガイドブック、ミシュランの星の数が世界で一番多いグルメの地、アルザス地方のワインです。アルザスはフランスの北東、ドイツと接する地域で、ドイツとフランス両方のぶどう品種が使用されます。アルザスワインはラベルにぶどう品種が記載され、細長い優雅な形のボトルに詰められています。
白ワインが有名な地方で、ボディがしっかりした白だと、こってりした豚肉料理にも合わせてしまいます!日本人としてはびっくりです。
造り手のメイエーさんは17世紀から続く名門ワイン農家で、畑をはだしで歩いてしまうほど、ワイン作りを愛しています。収穫量も通常よりもかなり少なく制限して、ぶどうの品質を高めています。いい環境の畑で自然に育てられるぶどうは、味、香り、うまみが凝縮して、最高のワインを造ります。
非常にすばらしいてロワールのみに与えられる称号
アルザス地方で51区のみに許された、グラン クリュの称号を持ちます。
収穫量も通常のアルザスAOCよりも低く、厳格な基準を満たさなければなりません。使用出来る品種も、リースリング、ピノグリ、ゲヴェルツトラミネール、ミュスカの4種のみです。
スピーゲルは、グランクリュクラッセを示すアペラシオンの1つです。
スピーゲルと名乗れるワインは、いくつもの品質基準に対応するものでなくてはなりません。すなわち「非常に限定されたテロワール、限定された収穫量、ぶどう栽培にまつわる特定の規則、ワインの濃厚さ、試飲基準…」などです。これは、非常にすばらしいテロワールに与えられたアペラシオンで、スピーゲルの畑は泥炭砂岩質の特徴を持ち、表現力豊かな力強さ、その土地のもつ本来の特徴、そして比類ない繊細さと持続性をワインにもたらすのです。
メイエー家がスピーゲルのアペラシオンを名乗るのは、グランクリュの名にふさわしい品質になっていると判断した、すごく良い年だけです。ですから毎年は生産していません。
○リースリングスピーゲル:2009、2007、2005、2003、2001、2000…