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フランス食品振興会主催ボジョレーヌーヴォー記者会見レポート(2007年)

このページは、マヴィ店主・田村安が2008年に執筆したオーガニックワインへのこだわり、現地買い付けの際のこぼれ話、イベントのご案内などを当時のまま掲載しております。

マヴィ設立直前から、これから先の未来までを語る連載コラム。かなりユニークな道を歩んできた店主とマヴィの取り組みや想いが綴られています。

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フランス食品振興会主催ボジョレーヌーヴォー記者会見レポート(2007年)

2007年11月15日木曜日、毎年解禁日恒例のJ-Waveラジオ「クリス智子のBoom Town」出演を終えて、午後はフランス大使公邸で開催されたボジョレーヌーヴォー解禁プレス発表イベントにチエリー・ドアットさんを連れて出席しました。

イベントは、ボジョレーに関する記者プレゼンテーション、ボジョレーの騎士の叙任式、そして試飲の3部構成でした。

記者プレゼンには約60~70名程度の出席者。そのうち生産者として出席していたのは、われらがチエリーとジョルジュ・デュブッフ氏の2名のみ。客席の一番前に二人の席が設けられており、最大のネゴシアンで「ボジョレーの帝王」の異名を持つ巨大ネゴシアンと、従業員もおらずたった一人でコツコツ伝統製法を守る小生産者が大使公邸で同席するなど、チエリーには想像を超えたことです。その上、出席している生産者として2人が紹介され、立ち上がって握手までも!

1社でしたがTVカメラが入り、ずっと撮影しています(どうもZEROだったようです)。

SOPEXA(フランス食品振興会)が司会進行、ボジョレー委員会からは3人が壇上に登り、ボジョレーのワインについて、生産量や歴史や製造方法、例えば房全体で醸造する(実と茎を別々にしたり、事前に破砕したりなどしない)とか、手摘みであるというような基本的な説明がありました。もちろん抽出方法が3種類あり、ほとんどは70℃加熱しているなどということには一切触れられていませんでした。
また、昨年ボジョレーロゼヌーヴォーを世界に先駆けて日本だけで発売して好評だったので、今年はフランスでも発売したなんていうことも、得意げに発表されていました。

その後質疑応答があり、「日本でこんなにボジョレーが支持され、売れるのはいったいどうしてなのでしょうか?」という俳優の辰巳琢郎さんからの質問に対しては、「日本人は旬のものが好きで、繊細な舌を持っているから繊細なボジョレーの良さがとてもよくわかるからではないか」という回答。
これはチエリーもまったく同じこと(繊細な日本料理とボジョレーの相性はピッタリ)を今回の来日で何度も話していて、どうも共通認識のよう。
この他は柿澤弘治さんがマーケティングの成功をもちあげる様な質問をしたのみで、どういう訳か一般取材者からの質問はなし。メモを取っている様子の人もみられず、本当に記者会見なのかという感じでした。

続いてボジョレーの騎士の叙任式。これはミシュランの星に輝くニースの松嶋啓介シェフ、神の雫の作者、亜樹直さんとオキモト・シュウさん、そして桜の季節にボジョレーワインをということを勧めておられる元外務大臣の柿澤弘治さんに贈られました。柿澤さんは官僚時代にフランス留学経験があるとのことで、結構流暢!

いよいよお待ちかねの試飲タイム。
日本にインポートされているもののうち、およそ30~40種類のボジョレーヌーヴォーがずらりと並びました。もちろんデュブッフのロゼがたっぷりと置かれています。ただし、チエリーのようにぶどう作りから醸造、瓶詰めまで一貫して行われたレコルタン製造のものはほとんどなく、残念なことにネゴシアン製造のものばかり。予想はしていたもののちょっとがっかり。 はっきり言って「チエリーの作品が一番美味しかった!」
贔屓ということはなく、辰巳琢郎さんや神の雫作者のお2人がチエリーのワインを飲みながら、「うん、のどの通りもいいし、ヌーヴォーらしい、いいワインだね!」とお褒めの言葉を。
またエル・ジャポンの森編集長やAFP通信(フランスの通信会社)のカンピオン東京支局長など多くの方から「美味しい!」と絶賛されました。
そうそう、色の美しさも特筆に値したらしく、「わあ、きれいな色!」とその透明感にも感嘆の声が漏れていました。まあ、出品されていたのがデュブッフやネゴシアンものばかりなので、比較の対象外ということでしょうけど… 。

一方、会場では「最近のヌーヴォーは普通のワインと一緒にされてしまっているのか、重いのが目立つけど、のどにひっかかるし、ヌーヴォーって本来そんなワインじゃないよね」という辛口な、しかし当然な声を聞けたのはうなずけるとともに、ぜひ公の席でしゃべって欲しいものだと思いました。ボジョレー・ヴィラージュ地区の長期熟成向けワインの無理やりヌーヴォー仕立てや香料で熟成感を付けて普通のワインっぽくしたものを、業者が高級ヌーヴォーとして売り、メディアがもてはやすという商売では、消費者や正直な生産者が馬鹿にされているだけなのですから。

今年は特にチエリー自身も「実にヌーヴォーらしいヌーヴォー、つまり軽やかでフルーティで、すいすい飲めてしまう」と評価したもの。毎年毎年違いを見せる季節がそのまま反映されるのが、オーガニックワイン。来年がどんな表情を見せるのか、期待が高まります。



>>>オーガニックワインについて


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