酒精強化していない「シェリー」タイプ
透明感と輝きのある、藁のような黄金色。
グラスに注ぐと、離れていても感じるほどの強い芳香があります。熟したリンゴやスモモのニュアンスに、カモミールやジャスミンティにフレッシュなハーブ。さらに熟成による、藁やヒノキ、ヘーゼルナッツ、発酵中のパン生地など、バリエーション豊かな香りが繊細に感じられます。
口に含むとドライで、酸やほんのりと酵母由来のビター感があります。香りでも感じた熟したリンゴや、リンゴの皮、藁のようなスパイス感、ナッツやパン生地のような酵母の香りがしっかりと感じられます。余韻も長く、繊細に風味が引き延ばされていく印象です。
味わいの豊富さや、各々のアロマの協調性が感じられつつも、繊細な口当たりで、思わず無意識に「美味しい」と呟いてしまいそう。
酒精強化をせず、ここまでデリケートで表現力の高いワインに仕上げるのはネヴァド家の伝統と実力の賜物です。
酒精強化をしないシェリータイプのワインを造るネヴァド家の入門的な1本。
シェリー好きの方が驚かれる仕上がりです。
より複雑で深い熟成の味わいを楽しみたい方は「ドラド」もおすすめ。
ネヴァド家では甘口シェリータイプの「アボカド」も造っていますが、なんとこちらも酒精強化なしです。
まろやかでエレガントなネヴァド家のワインをぜひ一度お試しください。
食前酒や軽いおつまみにぴったり!
ネヴァド家のシェリータイプの中でも一番軽い味わいのパリド。パリドとは色合いの通り「淡い」という意味です。
シャープな端麗辛口で、よく冷やして食前酒として楽しんだり、オリーブや生ハム、ハードチーズ、また魚介のフリットなど、軽めの料理と合わせるのがおすすめです。
一般的な白ワインでは合わせるのが難しい魚介類でも生臭くなりません。アンチョビとトマトのチャパタサンドやシラスのブルスケッタなど、塩気の強いおつまみがつい進んでしまいます。
またきりっとした味わいは和食とも相性抜群!ミョウガやしょうがなどの薬味をたっぷり使ったと爽やかに合わせられます。
色 |
淡い黄色 |
味わい |
軽快な辛口 |
熟成期間 |
セメントタンクで2年+樽で5年以上 |
アルコール度数 |
15度 |
提供温度 |
よく冷やして(8~12℃) |
おすすめの飲み方・合う料理など |
食前酒として/和食/オリーブやクラッカーなどの軽いタパス、生ハム、アンチョビとトマトのチャパタサンド、魚介や野菜のマリネ、フリット/現地では炭酸割りも人気 |
商品ページ |
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色 |
明るい琥珀色 |
味わい |
深みのある辛口 |
熟成期間 |
セメントタンクで3年+樽で15年以上 |
アルコール度数 |
17度 |
提供温度 |
冷やしすぎない室温程度(12~18℃) |
おすすめの飲み方・合う料理など |
中華料理(酢豚やオイスターソースを使った料理、甘辛い味付けの炒め物など)、トンカツ、味の濃い煮込み料理など |
商品ページ |
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色 |
濃い琥珀色 |
味わい |
深みのあるやや甘口 |
熟成期間 |
樽で5年以上 |
アルコール度数 |
17度 |
提供温度 |
よく冷やして(8~12℃) |
おすすめの飲み方・合う料理など |
食後酒として/ナッツ、濃厚なアイスクリーム/アイスクリームにはシロップのようにかけても◎ |
商品ページ |
詳細はこちら |
酒精強化をせずに造るシェリータイプ
スペイン南部のアンダルシア州コルドバ県にあるモンティリャ(モンティジャ)。
モンティリャは実はヘレスよりも前に認定されたDOで、シェリーの「アモンティリャード(琥珀色、ナッツのような香りと味)」というタイプは、この地名から来た「モンティリャ式の」という意味です。
造り手は、アンダルシア第一号のオーガニック認証生産者、ゴメス ネヴァドさん!
ネヴァドさんは、限られた生産量を守り、一切の手抜きをせずに家族でワイン造りをしています。
製法は、伝統的なシェリーのものに従い、ワインの表面はシェリー特有の酵母膜に覆われ、シェリー同様ソレラシステムで熟成されます。
酵母膜(フロール)
ワインの表面を覆い、ワインの酸化を防ぐとともに、シェリー特有の味わいを造る。
ソレラシステム
樽を年代毎に積み重ね熟成させる方法。下の段ほど古く、上の段ほど新しい。ワインは一番下の段の樽(ソレラ)から瓶詰めし、不足分は上の樽から足す。最上段の樽には発酵したばかりの若いワインが入る。各段階の樽内で古いワインと若いワインが混ざり合う。最短でも3年間熟成される。
ネヴァドさんの作品と市販シェリーとの最大の違いは「酒精強化していないこと」。
ネヴァドさんのぶどうは糖度が非常に高いのでブランデー添加をしなくても、熟成中の水分蒸発とあいまって、アルコール度数が高く、極辛口のワインとなるのです。
これはネヴァドさんに限らず、モンティリャ産のフィノには時としてこのように酒精強化が不要になることがあります。