樹齢50~60年のぶどうを使った土着品種の特別ブレンド
~生産者より~
ブラックベリーやチェリーなどの熟した果実の香りにバルサミコやスパイシーな香り。
口に含むと丸くて骨格があり、程よくフレッシュでミネラルも感じる。柔らかくて心地よいタンニンで、余韻が長く飲み応えのある赤ワイン。

樹齢50~60年のぶどうを使った生産者こだわりの重口赤。
土着品種のぶどうづくりに力を入れる生産者のロベルトさんは、ほとんどの場合、ぶどう品種ごとに単一で仕込みます。ですが、こちらのワインは土着品種を複数ブレンドした特別醸造。極少量生産で今回も限定数量入れていただけました!生産者さんのこだわりが色濃く反映された滋味あふれる1本に仕上がっています。
特に、樹齢の長い古樹(ヴィエイユ ヴィーニュ)のぶどうを絶妙なバランスで混醸することで、より複雑で旨味のある味わいを反映しています。
料理と合わせるなら、熟成したチーズやステーキ(レア)、フィレ肉のグリーンペッパーソースなどがおすすめ。猪肉の煮込みといったちょっとクセのあるジビエ料理にも合います。
土着品種を生かした世界で唯一のワインを目指す

ロベルトさんは、サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、プニテッロ、マルヴァジア ネラ、フォリアトンダ、ヴェルメンティーノ、マルヴァジア ビアンカ、トレッビアーノといった土着品種を活かしたワイン造りに力を入れています。
これにはロベルトさんの熱い思いがあり、次のように語っています。
「イタリアは数千もの異なる品種が存在しており、それはイタリアの長い歴史から来ています。過去にイタリアは多くの小国家に分かれていて、それぞれが、他とは異なる独自の方針や決まりを持っていました。そのため、ぶどうの栽培手法にも、場所によって違いが生じ、結果多くの土着品種が生まれ、引き継がれていくことになりました。イタリアでは各都市にそれぞれ独自のぶどう品種があると言っていいくらいなのです。
それならば、私たちのワインを世界で一つしかない存在にしてくれる、この貴重な品種を生かさない手はありません!生産者が商業的な側面のみを重要視したことで、廃れてしまった土着品種。今、消滅の危機に瀕しているこのぶどうたちを、私達は救いたいと思うのです。」
ロベルトさんはワイン造りの際には一切の化学製品を使わず、天然酵母で醸造し、なるべく人的な介入を最小限に抑えています。品質が高く、健康的なワインを造るために重要なのは、ぶどうやカーヴを清潔で良い状態に保つこと。ロベルトさんはそこに一番気を配りながらワインを見守っています。