マルヴァジア ネーラ100%で造ったワイン
~生産者より~
とてもしっかりとした骨格を持っています。熟した果実、柔らかいバルサミックの味わい。非常に濃い色合いで、とても滑らか。
ライフスタイルそのものが熱いオーガニックの実践者であるロベルトさんは、ワインが商業的で大量生産される一方で、生産効率の悪さから廃れていってしまったイタリアの土着品種に注目し大切に育てています。
このワインも土着品種であるマルヴァジア ネーラ100%で造ったワインです。
マルヴァジアネーラは元々とてもアニマル感の強い品種だったので今ではほとんどなくなってしまいました。
ただし本当に良い時期に収穫すれば、アニマルな部分はぎりぎり抑えることができるとピエトロさんは考えている。注意深く観察して仕込むことでわずかなアニマルはあってもグラスに注いでしばらくたつと飲みにくい印象が薄れていきます。 酸味もあり、マルヴァジアネッラ100%これほどきれいなワインができるのは素晴らしいとピエトロさん自慢の品種。2015年の生産量は903本でした。
SO2フリー。
土着品種を生かした世界で唯一のワインを目指す
ロベルトさんは、数年前からサンジョヴェーゼ、カナイオーロ、プニテッロ、マルヴァジア ネラ、フォリアトンダ、ヴェルメンティーノ、マルヴァジア ビアンカ、トレッビアーノといった土着品種のみを使ったワイン造りに取り組み、醸造についても、ほとんどの場合、品種ごと単一で仕込んでいます。
これにはロベルトさんの熱い思いがあり、
「イタリアは数千もの異なる品種が存在しており、それはイタリアの長い歴史から来ています。過去にイタリアは多くの小国家に分かれていて、それぞれが、他とは異なる独自の方針や決まりを持っていました。そのため、ぶどうの栽培手法にも、場所によって違いが生じ、結果多くの土着品種が生まれ、引き継がれていくことになりました。イタリアでは各都市にそれぞれ独自のぶどう品種があると言っていいくらいなのです。
それならば、私たちのワインを世界で一つしかない存在にしてくれる、この貴重な品種を生かさない手はありません!生産者が商業的な側面のみを重要視したことで、廃れてしまった土着品種。今、消滅の危機に瀕しているこのぶどうたちを、私達は救いたいと思うのです。」
と語っています。