栽培から蒸留まで自家で行う貴重な単年収穫
高級ブランデーの代名詞「コニャック」。
この地方を訪れると、いくつもの大手メーカーを訪問することが出来ます。
しかし、中には一般の人が気がつかないような小さなオーガニック蒸留所もあるのです。
セガンさんのコニャックは、自家で栽培・醸造したオーガニック白ワインを蒸留したブランデーをオーク樽で6年間ゆっくりと寝かせ、熟成させています。
コニャックの最低熟成期間は2年ですので、3倍以上時間をかけていることになります。
セガン家はドメーヌ内で蒸留を行ないます。大手メーカーがコニャック中の畑からぶどうを買い集めて一箇所で製造するのを考えると、ぶどう栽培から全て自家で行うというのはとても珍しいこと。
また、大手が毎年同じ品質を保つために複数年のブレンドを肝とするのと比べ、セガン家では単年収穫(ヴィンテージ)コニャックを造ります。セガンさんいわく「毎年違うことの何がいけないの?違って当然でしょ」考え方は、ワインに対するものと同じ。素朴な意見ながらに、真をついています。コニャックはブランドイメージを守るために同じ味を造りつづける・・・セガンさんは自分の味を出すために、毎年「美味しさ」を目標に造りつづけ、年毎の特徴を否定しない。マヴィは、セガンさんに賛成なのです。
白ワインが二重蒸留方式によって蒸留され、蒸留後、樫樽で熟成されます。樫樽の中でバニラの香りと味わいが生まれていきます。香料や添加物を一切用いずにビン詰めしたこのコニャックはスムーズでまろやか。香り高く、通常のブランデーとの違いを際立たせています。
→蒸留については訪問記をご覧ください。
コニャックは、食後酒として食事の締めくくりに最適です。炭酸水で割ったり、ロックにしてアペリティフとしてもお飲みいただけます。アペリティフにすると、さわやかさをもたらしてくれます。