レヴォル家
レヴォル家のプロフィール
フランス・ラングドック
ブロー
Brau
1989年から
ラングドック地方内陸部の城壁都市カルカッソンヌの近郊で、1980年代からオーガニックを続けている旧タリ家のドメーヌを購入してワイン造りを開始。地中海と大西洋気候の影響を受け、様々な品種が育つ畑は自然農法を導入、樽香を嫌いSO2無添加など、本来のテロワールを完全に反映するナチュラルなワイン造りを目指している。
レヴォル家の詳しい情報
【オーガニック歴】認証は1989年より
城壁都市カルカッソンヌの近郊で1980年代からオーガニックを続けているドメーヌを購入。畑は地中海と大西洋気候の影響を受け、様々な品種が育つ。自然農法やSO2無添加などナチュラルなワイン造りに意欲的。
ドメーヌについて
南仏ラングドック地方、オード川のほとりにある世界遺産・城塞都市カルカッソンヌ。レヴォルさんのぶどう畑と醸造所「ブロー(Brau)」からはそのカルカッソンヌの城塞や、ピレネー山脈の美しい山並みを見ることができます。
世界遺産のカルカッソンヌ
マヴィのお客様には「ブロー」の響きに覚えがある方も多いのではないでしょうか。
ブローは、マヴィ創業時からお付き合いのあったタリ家がずっとオーガニックでのぶどう栽培とオーガニックワイン造りに取り組んでいた農場です。
しかしタリさん夫妻が引退し、ドメーヌ ド ブローを手放すことになりました。そして農場と醸造所を買い取り、ドメーヌを引き継いだのが、レヴォルさんです。
多種多様なぶどう品種
レヴォルさんがブローの購入を決めた理由のひとつが、多種多様なぶどう品種が栽培されていたことです。
ブローは、地理的には地中海地方に当たるのですが、大西洋岸気候の影響も受けており、南仏とボルドー両方のぶどう品種が栽培できます。
ブローでは、メルロー、カベルネ ソーヴィニヨン、カベルネ フラン、グルナッシュ、シラー、ピノノワール、シャルドネ、ルーサンヌなどが栽培されています。
レヴォルさんが長年の夢であるワイン造りのために畑と醸造所を探していたところ、売りに出ていたタリさんのドメーヌに出会いました。
オーガニック栽培であることはもちろんのこと、自分が造りたいワインに必要な多くの品種が植えられていたことが決め手となり、引き継ぐことを決めたのです。
畑の前所有者のタリさんは、1980年代にはオーガニック栽培を始めたパイオニア中のパイオニア。ぶどう畑はもちろん、1990年代の終わりには、畑の周囲にある森、川などを買い足したおかげで、農場全体が他の環境から守られています。
多種多様なぶどう品種で造られるワイン
より自然に近いぶどう栽培を目指して
レヴォルさんはタリさんが実践していたオーガニック栽培の先を行く、自然農法を目指しています。
タリさんは畑をトラクターで耕していましたが、レヴォルさんは最終的に畑を耕さずにすべて雑草で覆う方法に移行する予定です。
現在の畑には、耕した畝と雑草をそのままにした畝が交互にありますが、様子を見ながら最終的にはすべての畝を耕さずに雑草で覆った状態にするそうです。レヴォルさんによると、この方法だと地中に水分を保つことができ、地球温暖化の影響で年々気温が上昇していく中で、耕して土壌を露出して水分を失うより有利とのこと。
そして、ビオディナミ農法を目指しているそうです。
草花が生い茂る畑
目指すワイン造り
醸造に関してはタリさんのスタイルを継承せずに、極力樽使用を避けて、ぶどう本来の風味が引き立つ醸造を目指しています。
レヴォルさんのワイン造りの大きな特徴は主に3つ。
樽を使わずぶどう本来のフルーティさを引き出す
タリさんとレヴォルさんの醸造スタイルで最も大きな違いは、「樽を使わないこと」。
レヴォルさんはぶどう本来の風味を、樽香で覆ってしまわないように、樽を使わずに醸造しています。そのためぶどうのフルーティさがそのまま感じられるスタイルに仕上がっています。
唯一AOCカバルデスのみは、規定で樽を使わねばならないので、樽香が弱い古樽を使っています。
低温醸造や、温度管理の徹底によるキレのある味わい
涼しい夜間に収穫したぶどうを低温で醸造したり、醸造過程ごとの温度管理の徹底、出来たワインをすぐに瓶詰するなどの工夫をすることで、雑味が生まれないようにしています。
ブルゴーニュなどに比べ、収穫時の気温が高い南仏では今までキレのある味わいの追及は難しいとされていました。
しかし近年は、最新設備や技術が進化したため繊細で徹底した温度管理ができるようになり、南仏のぶどうが持つ果実味という魅力を一層引き出したワイン造りが可能になりました。
土着酵母の利用や、二酸化硫黄無添加の「ナチュールシリーズ」
より自然に近いワインを作りたいと考えているレヴォルさんは、土着酵母で醸造し、無清張・二酸化硫黄無添加で仕上げた「ナチュールシリーズ」を手がけました。
ぶどうの種類やワインの醸造段階に合わせて最適となるよう、徹底した温度管理を行い、毎日ワインを分析に出して状態を確認、即座に調整を行うことで、ヴァンナチュールにありがちなダレた味わいや雑菌増殖の悪臭を排除し、きれいに澄んだ雑味のない香りと味わいを実現しました。
先進的なワイン造り
新旧の熱い生産者が交わるブローのワイン造り
1980年代からオーガニックワインのパイオニアが保ち続けていた活きた畑のぶどうを生かし、先進的な技術と自然への熱い情熱をもって新たなワイン造りに取り組むレヴォルさん。
3年ぶりのに現地を訪問したマヴィ代表の田村も、レヴォルさんの熱いフィロソフィーに共感し、ワインの味わいも文句なしに満足。マヴィファンの皆さまに新しいワインを自信をもってお届けいたします。
3年越しにレヴォルさんと直接対面