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ボアザール家

ボアザール家のプロフィール

フランス・ロワール

ドメーヌ デュ モルティエ

Domaine du Mortier

認証は1998年よりエコサート


両親から受け継いだ9haの土地で、2人の息子が1996年からオーガニックでワイン造り。まだ30代のこの兄弟、既にそのクオリティの高さは注目に値する。今後の活躍が大いに期待できる若き生産者。


商品一覧:ボアザール家

サン ニコラ ド ブルグイユ サーブル 赤

¥ 3,150 消費税込 ¥ 3,465
煮詰めたブルーベリーやスミレに土の香り。若々しい味わいで飲み応えがあり、十分な果実味と渋み。

サン ニコラ ド ブルグイユ グラヴィエ 赤

¥ 3,550 消費税込 ¥ 3,905
木苺やスミレにグリーンペッパーのニュアンス。香り味わい共に凝縮感がありながらもエレガントな仕上がり。

ブランドフォリー 赤

¥ 2,800 消費税込 ¥ 3,080
ブルーベリーやプラムに紫の花、スパイスの香り。甘酸っぱい果実味でするする飲み心地の良いジューシーな赤ワイン。

ボアザール家の詳しい情報

ボアザール家

【オーガニック歴】認証は1998年よりエコサート

両親から受け継いだ9haの土地で、2人の息子が1996年からオーガニックでワイン造り。まだ30代のこの兄弟、既にそのクオリティの高さは注目に値する。今後の活躍が大いに期待できる若き生産者。



夢は全ての生物が調和して生きる大地

ファビアン、シリルのボアザール兄弟といとこのピエールが伝統とテロワールを尊び、力を合わせてワイン造りに取り組む若いドメーヌ。

造るワインの95%はフランス国内で販売し、それもほとんど消費者への直接に近い形(展示会、マルシェ、レストラン、ワインショップ)で販売しています。つまり彼らのワインは日本はもちろんフランス国外ではほとんど飲むことができない希少なもの。生産数もそれほど多くありません。フランス国内でも人気があるため、ドメーヌは常に在庫薄だそう。

ラベルデザインには現代的でカジュアルな印象がありますが、どのワインにもエレガンスがあり、口にするとはっとさせられます。

若くして、既にクオリティの高いワインを生み出す彼ら。更なる試行錯誤、工夫や発見を重ねて、今後どのようなワインを届けてくれるのか、全く目が離せません!

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農家としての歴史

1989年にご両親が買われた9haの土地をファビアンたち息子が受け継ぎ、1996年よりワイン造りを始めました。当時の畑面積は3haでしたが徐々に拡大して、2007年には12haとなりました。

  • 1998年、オーガニック農業開始(エコサート認証)。
  • 2006年、ビオディナミ農業の調整剤の使用開始。
  • 2006年、エコロジカルな建築へ転換、お客さんを迎える直売所兼カーヴを自分たちの手で建設。

やりがい

「自然と共に働くこと。お客さんにオーガニック農業や大地を大切にすることへの関心を持ってもらうこと。ワインとぶどうは私(ファビアン)の情熱であり、毎日新たな発見があります。とても豊かな、とても充足した仕事だと思います。 添加物の入っていない、魂を持った、生きている本物のワインを造ることに誇りを持っています。」


オーガニック

自然を守り、ぶどう畑を最良の状態に保つためにオーガニック栽培をしています。ただオーガニックの基準(化学農薬・化学肥料・除草剤・遺伝子組換不使用)を満たすのではなく、ぶどうが自らその土地に存在するオーガニック物質で育つように、伝統に従って土作りをしています。

生まれてからほとんど同じ場所に住み続け、地元を大切にするボアザール家らしい選択です。

「自然に対するのではなく、自然と共にという職業上の哲学から始めました。私たちは農業の経営者ではなく、農民であり、職人であり、ぶどう栽培者なのです。私たち人間は母なる大地に被害をもたらしました。だからこそ、大地を守らなくてはなりません。」

ファビアンたちは、オーガニック農業に取り組むだけではなく、住居を含むドメーヌ全体で環境対策をしています。

  • 22メートルのソーラーパネルを使用→50%の電力は自家発電
  • 雨水の回収→25%は自家蓄水
  • 動物による耕作→全耕作作業の20%は愛馬フィネットが行う
  • 無水式トイレの使用(排泄物におがくずをかけ、堆肥として使用するトイレ)

ソーラーパネル

ファビアンの夢は全ての生物が調和して生きる大地。人間が、大地や自分以外の者を尊重する責任があると自覚すること。

「私たちは他のたくさんの生物のなかの、人間という生き物のひとつでしかないのですから。」

生まれ変わったら何をしたい?と聞くと、「何か環境に関わる仕事、エコロジカルな建築、または環境計画の開発」とのこと。

趣味も、自分たちの家の建築や、動物を使って畑を耕すこと、動物耕作のための組合、オーガニック農業促進組合、スローフード組合、よい製品や環境にやさしい製品を発掘することと、オーガニック道まっしぐら。(若者らしく、サッカーやスカッシュといったスポーツも好きだそうです)


ワイナリー

畑

ボアザール家のドメーヌは、変化に富んだ景観をもつロワール河を中心に広がるロワール渓谷地方にあります。古城がその河岸に点在ずる風光明媚な地方で、美しい森も広がっています。

畑はソミュール近くのトゥールとアンジェの間のサン ニコラ ド ブルグイユにあり、砂質(堆積・ロワールの古い沖積土;サーブル)、砂利質(石灰土とシレントの小石;グラヴィエ)、粘土石灰質(石灰土)の3種類の地質から成っています。大西洋の影響を受けた温暖な気候です。畑は森の南のはずれの斜面にあり、さらに南に3km離れたところにロワール河があります。ぶどう造りに適した土地です。

ヴィエイユヴィーニュ

樹齢70年のすばらしい古樹(ヴィエイユヴィーニュ)があることも、大きな魅力のひとつ。

ロワールではテュフォーと呼ばれる石灰土/石灰岩造りのカーヴや建築も有名で、ボアザール家もそのテュフォーをくりぬいて造った天然の素晴らしい、ワインに最適なカーヴに恵まれています。50樽も保管できるそのカーヴは圧巻です。

カーヴ入り口 カーヴ カーヴ


ワイン造り

糖分・酵母・タンニン・酵素は添加しません。発酵はステンレスタンク内において10~15日間、人工酵母を加えずに行われます。二次発酵(マロ ラクティック発酵)はコンクリートタンク内で行われます。熟成はコンクリートタンク内、もしくはステンレスタンク内で行います。自然に出来る澱(オリ)を除くようなフィルター濾過はしていません。サーブルグラヴィエは、土によって清澄作業を行います。カベルネ種固有の質と土地の質ととてもよく調和した醸造です。


ファビアンの兄弟シリルと飼っている雌馬のフィネット


ファビアンのいとこのピエール。今一緒に働いています

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スタッフの訪問記~器の大きさに惚れ込みました!【2011年1月その2】

ボワザール家はファビアンとシリルの兄弟2人、いとこのピエール、そしてピエールのお父さん4人でワイン造りを営んでいます。日本にも来たことのある長男ファビアンが駅まで迎えに来てくれ、お家でまずは昼食をごちそうになりました。

鶏を取り分けるファビアン 付け合せの野菜

メニューは鶏肉のローストにいんげん、じゃがいものつけあわせ。鶏肉はオーガニックではないが、地元の農家から今朝買ったもの。近くに地元の農家が数軒集まる小さなマルシェがあり、野菜もそこで購入したそうです。オーガニックのものを買えるお店はここからは少し距離があるので、2-3週間に1度必要があれば行ってまとめ買いをしているとのこと。

ファビアンはこのあとの話でも常に至るところから、自分の住む地元をとても大切にしている様子が感じ取れました。英語も話すし、考え方はとてもオープンなファビアンですが、生まれてからこの方、数年間隣村に住んでいたことがある程度で、よその土地では暮らしたことがないそうです。

ボワザール家はエコハウスで、中でも水を流さないトイレだということは前から聞いており、「どんなものだろう???」と思っていたのですが、いわゆる普通の洋式トイレの形で、その脇におがくずのようなものを入れた容器が置いてありました。水を流すところはなく、用を済ませて紙を使ったあとに、そのおがくずをシャベルで上からかけて終了。でもトイレに臭いは全然なく、木の香りが気持ちよいくらいなのには驚きです。

ボワザール家は水に関しては特に注意を払っていて、家庭で使う水も浄化システムを使って、農業用に再利用しているため、「シャンプーや洗顔料などもすべてオーガニックでないものは使わないで欲しい、もし持ってなければ家にあるものを遠慮なく使ってね」と言っていました。

そして畑の見学に。すべての畑を見せてくれました。ますはサーブル。本当に砂のような土質です。

サーブルの畑

グラヴィエは砂利。足が沈んでいくような砂の畑とは見るからに全然地質が違います。

ファビアンの話だと、グラヴィエ畑と比較するとサーブルは土に水をためられるため、ぶどうの根がそこまで深くは伸びず、そのためワインの味わいの仕上がりがやや複雑さに欠けるとのこと。それにひきかえグラヴィエの畑はとても深くまで根を伸ばすのだそうです。

畑の近くに、この土地の地層がわかりやすく断層として見えるところがありました。石灰岩が切り立った崖のようになっているところを指して、これがまさにこの土地の地質の特徴だと説明してくれました。この石を使って、ここロワールでは城や家などさまざまな建物が造られているそうです。テュフォーと呼ばれるこの黄色い石灰岩はロワールの有名な特徴のひとつ。すぐ下にはその石を切り出したあとの空間を生かして造った地下カーヴが。

カーヴ

またそのそばにはその石で建てられた避難小屋もありました。

避難小屋

後で見せてもらったファビアンの地下のカーヴもこれを活かしてできたものでした。

畑は少しずつ拡大しており、最近少し離れたところに新しい畑を購入したとのこと。AOCから外れたところだったのでかなり安かったそう。価格を聞くとAOC内の畑とは確かにものすごい差です!まだ何を植えるかは決まっておらず、検討中。

また何と新しく白ワイン用のぶどう畑もありました!実は植えたばかり。赤だけだったのに白!とファビアンに聞いてみると「新しいことをやってみてもいいかなと思って」。赤ですでに高い評価を受けているだけあって、新しく造る白には期待が高まります。ワインができあがるのはかなり先の話ですが。品種はソーヴィニョンブランがほとんどでムニュピノーがほんの少し。

ファビアンと話をしていてもやはり生物多様性の話は出てきます。モノカルチャーの不自然さ、不健康さ。「この畑は2006年に病気になったから、樹を抜いてしまったんだ。次に何を植えるかは考え中。でも多様性を増やすため、経済的にぶどうがダメな年でも別の収入手段があるように、りんごを植えるかもしれない。この隣の畑は、その奧の方が森になっていて、ぶどうだけではなかったから病気にならなくて済んだ。」抜いたのはカベルネフランだそうです。

畑での剪定作業はまだほんの少ししか始めておらず、ぶどうの樹からは枝がピョンピョン伸びていました。なるべく遅くまで待って、樹の中を流れている樹液ができるだけ下に下りてきたあとに剪定した方が良いワインに仕上がるからだそうです。よその畑はとっくに済ませているところも多かったのですが、マヴィの造り手さんの畑はどこもほとんど始まっておらず、ぶどうの様子を注意深く見ながら手を入れている様子がうかがい知れました。

少し離れたカベルネソーヴィニョンの畑も見学。2010年は初めてカベルネフランとカベルネソーヴィニョンのブレンドでブランドフォリーを仕上げてみたそうです。ぶどうの出来による理由もあるようですが、新しいチャレンジをしてみようという若き造り手ファビアンの思いを感じました。ファビアンのカベルネフラン以外のワインが初めて入ることになります。楽しみですね。

さきほども少し触れましたが、この地方特有という石灰岩を生かした洞窟のようなカーヴは圧巻でした!半地下になった洞窟の入り口を入ると、樽がずらりと並んでいます。

カーヴ カーヴ

すべて古い樽。ファビアンは古樽のみ使用します。ただしマヴィに来ている商品(サーブル、グラヴィエ、ブランドフォリー)はどれも樽を使っていません。樽についても最近この地域の木を使用して作った樽を見つけることができたので、今回新樽ではあるのだけれど、それを買ってみたとのこと。やはり地元を大切にするファビアンです。

試飲できる販売所もありました。ワインをサーブできるカウンターがあり、腰掛けるスツールが並び、テーブルもあります。そこではワインの販売のほか、友人が造ったオーガニックジャムなども少し販売していました。

ファビアンのワインはフランスでも大変評価が高く、在庫はほとんど残っておらず、あるのは2009年のワインのみ!です。ファビアンはワインの味わいをエレガントに仕上げることをとても大切にしているようでした。そういう意味では2009年は大変よい年だが「僕はロワールらしさに欠けると思う」と話していて、一般的に良くないといわれている2007年の方がおすすめだし、好きなようです。2007年のロワールはフランスの他の地に比べても、大変難しい年だったのにです。

ワインはその地域の土壌、気候を鏡のように反映することができるもの。その地域ごとの味わいの多様性が、非常に深い魅力でもあります。でも最近では「世界的に売れるワインの味」というものがあり、その売れる味わいを目指して造る生産者が多いなか、地元を愛し、その味わいを表現しようと努め、その結果非常に高い評価も得ているファビアンは、本当に素晴らしい造り手だと思います。

2006年から取り入れ始めたというビオディナミについても聞いてみました。いまも研究をしながら、どんどん取り入れているところだそうです。「とてもいい農法だと思うし、できるだけ取り入れたいとは思っているのだが、取り入れ方もひとつひとつ自分できちんと納得した上で実践していきたいと思っているので、そうやって100%完全に実践するのはなかなか難しい。今はまだ100%ではないが、できるだけ進めて行きたいと思っている」

ビオディナミを取り入れるきっかけになったとても影響を受けた本があるようで、見せてくれました。「L' AGRICULTURE BIODYNAMIQUE」という本で著者はフランソワ ブーシェ。その他にもそれに関連する本ということで出してきてくれ、あっという間に大量の本が積まれました…。

本

本当に研究熱心。ひとつひとつ実践するにあたっても、たいへん注意深くおこなっているのが伺えます。だからこそ、ファビアンはすでにかなり取り入れてはいても「100%取り入れた」とは言わないのかもしれません。

また、「実はカベルネフランでマセラシオンカルボニックを行なうのは大変難しく、かなり腕のある造り手でさえ失敗することも多い」と聞いたことがあったので、それについても聞いてみました。「そうみたいだね。僕もそういう話は聞いたことあるよ。でも僕はいまのところ、失敗してないし、上手く行ってるよ」とのこと。やはり素晴らしい腕があるのです!さらに「なぜ60歳以上の古木でマセラシオンカルボニックをしようと思ったんですか?」と聞きました。「マセラシオンカルボニックは大変華やかで美しい香りを得られる上、果実感をそのまま生かして仕上げられる製法。その製法で挑戦しようと思ったときに、この古木のぶどうでやってみるのが良いと思った。ともすると軽い仕上がりになってしまう製法なので」

その後はお家に戻り夕食もごちそうになりました。メニューはサーモンまたは白身魚のパピヨット(紙包み焼き)。またパネと呼ばれる日本にはない大根のようなものをバルサミコ風にマリネしたものや、またこれも日本にはないアリコ ド メール(海のいんげん)といわれる野菜の酢漬けも頂きました。大変美味しかったです。

それにしてもファビアンは本当にいいお父さん。6歳の女の子ペリーヌ、2歳の男の子マロの面倒を常にみて、奥様が大変にならないように、畑、醸造所にも同伴して面倒をみていました。キッチンにも朝、昼、晩と立ち料理するし、ワインを造ると高評価を得る!

次世代や環境、自分の住む土地への愛情も深く、意識が本当に高い。

私たちのことも家に泊めてくれて、翌日は展示会へもアテンドしてくれ、またそれらすべてをごく自然にさりげなく日々のひとつとしてこなしている姿にファビアンの人としての大きさを感じました。

本 本


レポート:2011年1月(野口)


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