毎年は造らない、シャルドネ・シャンパーニュ
キャラメルやナッツにハチミツ、リンゴ、柑橘系の果物のなかに、焼けた石のような強いミネラル感を感じる香り。
口に含むと、泡は大変クリーミーできめ細かい。強い酸味とそれに負けないくらい深くて濃厚な味わい。しっかりとした構造の中に、複雑さと繊細さを合わせ持った素晴らしい仕上がり。後味にまでナッツのフレーバーを感じ、余韻は非常に長いのが特徴です。
毎年は造られず、ここぞという年のシャルドネ品種のみを使用しているため生産本数も大変に少ない特別に贅沢な1本。
大樽にて11ヶ月熟成、のち瓶熟成。
オーガニックシャンパーニュのパイオニアがぶどう栽培から醸造、瓶詰めまで自家で丁寧に行います
今話題のRM(レコルタン マニピュラン:自家栽培したぶどうのみ用い、醸造、瓶詰めまで行う小規模生産者)のシャンパーニュです。
生産者のブリアール家は、30年以上オーガニック一筋でシャンパーニュを造り続けています。
ブリアール家の畑は「シャンパーニュのゆりかご」と呼ばれるオヴィレ村にあります。
そこはまさに、シャンパーニュのワインの発展と改良に大きく貢献し、その名を轟かせるドン ペリニョンが勤めた修道院があった土地。その意味では本物のドン・ペリニョンです(笑)。
このオヴィレ村は、シャンパーニュの中でも特に高品質のワインを産し、重要な地区とされるヴァレ ド ラ マルヌに位置していますが、ブリアール家の畑は、その中でも最高級とされる斜面エリアにあるのです。それに加え、1970年からずっとオーガニック農業を続け、畑の環境を守ってきているのですから、収穫できるぶどうの質に差が出るのは当然。
一般メーカーとは歴然の差
近隣の畑と比べると、まるで緑溢れる地球と砂岩に覆われた月面に例えられるくらい違います。ブリアール家の土を実際に踏んでみると、感激するほどふかふかと柔らかく、健康な畑なのです。
また、シャンパーニュの大多数は、メーカーが他社のぶどうを買い付けて醸造したものですが、ヴァンサン ブリアールでは、他のマヴィワインの造り手同様、栽培から醸造まで全て自家で丁寧に行っています(いわゆるRM)。工場で作られるのではなく、和気藹々としたチームワークで、全てがブリアール家の目が届く範囲で、愛情を込めて丁寧に造られているのです。
現地を訪問したスタッフは、振り返ってこう述べています。
「シャンパーニュ ヴァンサンブリアールの訪問は瞬く間に過ぎていった。その日照っていた太陽のように暖かな皆の顔が印象的だった。そして、その暖かさは、彼らが造るシャンパーニュにもそのまま見事に現れている。人の手によってなった飲み物であることが明白である。信じられなければ、市場に出回っているシャンパーニュと比べてみるのが一番だ。この違いがわからない人がいるとはとても思えない。」(訪問記より)
オーガニック、自家栽培醸造(RM)の家族経営、時間と手間を惜しみなくかける造り…出会えた縁を感謝したくなる、他と一線を画した造り手です。
最高級の品質が、最高の時間を彩る
グラスに注ぐと、まず美しいコリエ(=首飾り。上質なシャンパーニュは、注ぐと液面の縁とグラスの間に留まる気泡が連なり、白い首飾りのように見えます)が現れます。
ゆらゆらと、滑らかに立ち上がる持続性のある気泡。グラスに近づかなくとも周囲に広がる華やかな香り。
特別な時間を彩るワインとして、ぜひお選びいただきたい逸品です。
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