モノセパージュのピュアシリーズから、待望のシラー100%
まったく「間違い」というものがない、マヴィ自慢の生産者タリさん。彼らの新しい「ピュアPure」シリーズ。
クラシカルなボトルに、シックなラベル。おしゃれなデザインもさすがなのですが、中身も期待を裏切らぬモダンな仕上がり。
輝くガーネット。
熟したブラックベリーやいちじくの果実香に甘草や黒胡椒、八角など様々なスパイスの香りが印象的。またユーカリや少し土、スモーキーな香りも。
口に含むと、味わいにもまず熟した果実味をしっかりと感じ、穏やかな酸味がそれをバランス良く支える。後味にはスパイシーな風味が余韻にまで続くが、飲み口は非常になめらかで、凝縮感、ボリューム、喉越し、共にちょうど良く、驚くほどするすると飲めてしまう心地良い赤。
ドメーヌの魅力
南仏ラングドック地方、オード川のほとりにある世界遺産・城塞都市カルカッソンヌ。
そのお城の青い屋根がいくつも見えるところにタリ家のドメーヌはあります。
カルカッソンヌは、地理的には地中海地方に当たるのですが、大西洋岸気候の影響も受けており、南仏とボルドー両方のぶどう品種が栽培できます。メルロー、カベルネ ソーヴィニョン、カベルネ フラン、グルナッシュ、シラー、コット、サンソー、シャルドネ、ルーサンヌ、エジオドーラ…ざっと挙げただけでもこれだけの品種が。
1960年代はじめに、この地をご主人ガブリエルさんのお父さまが購入されたのがそもそもの始まりです。1982年に、今のタリ夫妻(ウェニー&ガブリエル)がお父さまの畑を引き継ぎ、ワイン造りを始めます。自分達の環境を守るため、健康的な製品を販売するため、そして汚染されていない場所で暮らす喜びを追求するため、オーガニックに転換したのは1989年のことです。
以来、努力を惜しまず試行錯誤を繰り返し、次々と素晴らしい作品を生み出し続けています。数々の受賞歴からも、そのワインの完成度の高さが伺えます。
目指すのは、「繊細さと優雅さ、高い表現力を持つワイン」。
「僕たちワイン農家は、一生のうち、うまくいってもたった30回-40回しかワインを作れない。だからこそ毎年、この一回に後悔がないよう、丹精を込めてワインを育てているんだ」