ヴィオニエらしい華やかな香り
タリさんの「ピュアPure」シリーズに、華やかさでファンが多いぶどう、ヴィオニエがついに登場!
彼らの新しい「ピュアPure」シリーズ。
クラシカルなボトルに、シックなラベル。おしゃれなデザインもさすがなのですが、中身も期待を裏切らぬモダンな仕上がり。
やや淡目のイエロー。
熟れた白桃や、トロピカルフルーツを思わせる果実香に、白い花の芳香が広がる華やかな香り。また白胡椒のようなスパイシーさが特徴的で、さらにハーブや、少し樹皮を思わせる植物的なニュアンスも。
ヴィオニエらしい華やかさを存分に楽しめ、同時に上品さのある香り。
口当たりはまろやか。
口中にも華やかに広がる果実味と、それを柔らかくもしっかり支える酸味とのバランスが秀逸。
たっぷりとした果実味は余韻にまで印象を残し、ほんのりとした苦味とともに幸福に締めくくる。少し温度を高めにして、この果実味は心ゆくまでゆっくりと味わいたい1本です。
土壌 : タリ家の土壌にはローム質が含まれています。砂岩により限られた深さの白亜質の泥灰土、カバルデスの中でも最も地中海的な場所に位置していますが、大西洋の影響により穏やかな気候です。タリさんいわく、「ラングドックの子供であり南西地方のいとこ」だそうです。
ぶどう: 収穫は1ヶ月以上に渡り、今のところは主に機械で行なっています。品種の異なるぶとうの成熟の進み具合に配慮。ぶどうは除茎し、ぶどうの持つ酵母でステンレスタンク、またはコンクリートタンクの中で発酵させます。穏やかな空気圧式圧搾。
ヴィオニエ誕生秘話(タリさんのお話)
私たちは、様々な品種が、私たちの土地の中で、私たちの育て方によってどのような結果を出してくれるのかを試してみることが大好きです。もう今から20~25年も前になりますが、私たちはコンドリューを訪れたとき、このヴィオニエという品種に惚れ込んでしまいました。何本かすばらしいワインを試飲したのですが、この品種はコンドリューと同じくらい厳しい条件で栽培しなければ結果を出してくれないということがすぐに分かったため、「ヴィオニエを育てよう!」という熱い想いは弱まってしまいました。そのため、私たちはまず、シャルドネとルーサンヌと品種を植えることから始めたのです。
そして6年前のこと。私たちの畑にはまだぶどうを植えられる小さなスペースが残っていました。そこで夫のガブリエルは、「今こそ時は熟した。ヴィオニエとプチヴェルドーという品種で何かすばらしいものが作れるんじゃないか。」とこの2品種を植えることに決めたのです。そして、この1月、最初の結果が現れたというわけです。
ウェニー・タリ
ドメーヌの魅力

南仏ラングドック地方、オード川のほとりにある世界遺産・城塞都市カルカッソンヌ。
そのお城の青い屋根がいくつも見えるところにタリ家のドメーヌはあります。
カルカッソンヌは、地理的には地中海地方に当たるのですが、大西洋岸気候の影響も受けており、南仏とボルドー両方のぶどう品種が栽培できます。メルロー、カベルネ ソーヴィニョン、カベルネ フラン、グルナッシュ、シラー、コット、サンソー、シャルドネ、ルーサンヌ、エジオドーラ…ざっと挙げただけでもこれだけの品種が。
1960年代はじめに、この地をご主人ガブリエルさんのお父さまが購入されたのがそもそもの始まりです。1982年に、今のタリ夫妻(ウェニー&ガブリエル)がお父さまの畑を引き継ぎ、ワイン造りを始めます。自分達の環境を守るため、健康的な製品を販売するため、そして汚染されていない場所で暮らす喜びを追求するため、オーガニックに転換したのは1989年のことです。
以来、努力を惜しまず試行錯誤を繰り返し、次々と素晴らしい作品を生み出し続けています。数々の受賞歴からも、そのワインの完成度の高さが伺えます。
目指すのは、「繊細さと優雅さ、高い表現力を持つワイン」。
「僕たちワイン農家は、一生のうち、うまくいってもたった30回-40回しかワインを作れない。だからこそ毎年、この一回に後悔がないよう、丹精を込めてワインを育てているんだ」