(平日 10:00~17:00)

生産者訪問ツアー

ボルドーでラビュゾン家&ピヴァ家訪問(2019)

→前回のレポートはこちら

ラビュゾン家へ/ピヴァ家でセレモニー/ランチタイムと古城見学/おまけ:ボルドー観光編

ラビュゾン家へ

6月21日、この日は小雨の降る中をボルドーグラーヴ地区のラビュゾン家へ向かいます。

マヴィで長年の人気者だったポーレットおばあちゃんが引退してからは、息子のピエールと奥様のベアトリスが中心にワイン造りをしています。

まずは樽で熟成中の赤ワインを試飲させていただきました。

するとそこへ登場したのはポーレットさん!

週末に93歳の誕生日を迎えるポーレットさん。2003年にはオーガニックフェスタのために来日もしてくださいました。
現在は高齢のためほとんど視力がなくなってしまいましたが「前は日本に行っていたけど、遠出ができなくなった今はこうして日本から来てくれた皆をお迎えできるのが嬉しいわ」と、嬉しそうに言ってくださいました。

温かい雰囲気から、ついおばあちゃんと親しみを込めて呼んでいますが、実はポーレットさんは56年前からオーガニック農業を行ってきた、フランスにおけるオーガニック農業の第一人者も第一人者。
今のEUオーガニック認証以前、フランスには1981年から国認定のオーガニック製品につけるAB(Agriculture Biologique)マークがありましたが、なんとこのABマークの認証制度の立ち上げに関わっていたのです。

フランスオーガニック農業の歴史において伝説のような方。ついにお会いしてしまった……としばし呆然としておりました。

テイスティングルームを兼ねたワインの倉庫に移動して今度は白ワインをテイスティング。

ベアトリスの上にある時計をよく見ると、文字盤が逆で、時計の針も通常と反対周りになっています。

これは「時間を気にせずワインを楽しんでほしいから」という意味が込められているそうです。

この日はスケジュールの都合で短時間の滞在となってしまいましたが、本当に時計が巻き戻ればいいのに!と思うくらい温かい時間を過ごせました。

次はいよいよこの旅のメインイベントが開催されるピヴァ家へ向かいます。

ピヴァ家でセレモニー

ボルドーのアントルドゥメール地区。アントル ドゥ メールはフランス語で「2つの海の間」という意味で、海はこの地区を挟むようにして流れるガロンヌ川とドルドーニュ川を指しています。

このアントルドゥメール地区にたたずむ13世紀のお城「シャトー セニャール ド ポミエ」はピヴァ家の持つシャトーのひとつ。国に認定された本物の文化遺産です。

今日はこのシャトーで、マヴィ代表である田村がボルドーワインの騎士「Connétablie de Guyenne(コネタブリエ ド ギュイエンヌ)」へ叙任されるセレモニーが行われるのです。

とっても簡単に説明すると、ボルドーワインの発展に貢献した人が任命される騎士の称号で、詳しくは田村社長のブログでご説明しております。(→田村安ブログ

お城の中では騎士団代表の方々とピヴァさん、娘のサンドリーヌ、そしてボワソーさん(もちろん全員騎士の称号を持っています)が伝統衣装に着替え、田村もタキシードに着替え、皆さまに見守られる中で叙任式が始まりました。

田村のボルドーワイン発展への功績表彰と騎士を叙任する旨の宣言、ピヴァさんのワインをテイスティングしてコメントを求められ、騎士団のマントとメダルをいただき、そして誓約書へサイン。

誓約書はマヴィ赤坂本店に本物が飾ってありますのでぜひ見てみてくださいね。

歴史あるシャトーで、伝統的な衣装に身を包んだ騎士団の方々が集う姿は、どこかファンタジーの世界のようで不思議な光景でした。

ランチタイムと古城見学

セレモニーの後はピヴァさんの奥様が腕によりをかけてくださったお料理でランチタイム。

まずはアペリティフとして3種類のカナッペを出していただきました。

香り高いトリュフペースト、トマトペーストの薄焼きタルト風、そして「この辺りの森に育っているハーブ」のペースト。

このハーブペーストがとても美味しかったのですが、何度聞きなおしても原料の植物が何だったのかはわからず…いつか解明しに再訪したいと思います。

前菜は旬のメロンとサラダ。

ホタテの貝殻に入った魚介のクリームグラタンは、もちろんピヴァさんの白ワイン、セニャールドポミエプショーラルケと。

メインディッシュは、チキンのクリーム煮。ナイフがいらないくらいしっとり柔らかに火が通ってあります。
赤ワインもセニャールドポミエプショーラルケで飲み比べ。
チキンにはメルロー主体でやわらかめのセニャールドポミエの方が合いました。

オーブンでじっくり焼いた付け合わせのポテトも、見た目通り絶品。

山盛りのチーズ。赤ワインがまた進んでしまいます……。

ベジタリアンの方がいらっしゃったので、乳製品を使っていないヴィーガンチーズも出してくださいました。手前の丸くて薄いものがそうです。

もう食べられない~と思った頃に、お砂糖とバターだけのシンプルなクレープ、フルーツポンチ、庭で採れたさくらんぼ……。合わせるのはふくよかなスパークリングワインのクレマン ド ボルドー

クレマン ド ボルドー、小麦粉系のお菓子とも相性がいいんです

もちろん全種類いただきました。
何だったら、クレープはおかわりまでしてしまいました。別腹、恐るべし。

和やかに談笑する騎士の皆さま。素敵です。

食事が終わりそうな頃から、どこかそわそわ外の天気をうかがうピヴァさん。

先ほどから娘のサンドリーヌに「危ないからお城には登ったらだめよ!」と言われていたのですが、サンドリーヌが席を離れるやいなや「よし雨も上がったし、今からお城見学に行こう!」と……笑

そう、ピヴァさんは自慢のお城を案内するのが大好きなのです。

もちろん私たちも楽しみにしていたので、自己責任の元、お城の見学ツアーをすることになりました。

最初に向かったのは礼拝堂。いかにも歴史のある雰囲気です。

いよいよ廃墟となった城壁へ登って行きます。細くて錆びた柵だけが頼りです。

直前まで大雨が降っていたので足元がさらに不安な感じに……。

お城の中に入ってからは、明かりをつけても足元が見えにくいような暗い螺旋階段をロープの手すりにつかまりながら登って行きます。

しかし上まで登るとこの絶景!
言葉になりません。

そのあとは、現在大改装中だという醸造所を見せてもらって(何故か光る仕様)、

名残惜しくもお別れの時間です。

ピヴァさんとそのご家族の皆さんの盛大な歓迎に感謝!

おまけ:ボルドー観光編

サンテミリオンやボルドー市内でお買い物も楽しみました。
ボルドーはこの日たまたま音楽フェスを開催していて、街のいたるところがDJブースに!

街角で突然ミニコンサートやダンスパフォーマンスが始まったりして、賑やかなひとときを過ごしました。

カヌレも食べ歩き。

ボルドーのリキュール「リレ」(007シリーズに出てくる「ヴェスパー・マティーニ」というカクテルの材料としても使われるとか)

見どころ満載のボルドーに後ろ髪をひかれながら、次の目的地へ向かいます。

(お写真の一部は 「酒の矢田」様よりご提供いただきました!ありがとうございます )

——–
ただいま田村のボルドー騎士叙任を記念して、ボルドー有名シャトーのオールドヴィンテージワインを特別販売しております。

若かった頃、まだマヴィを創る前、よくボアソー先生とワインを飲みながらいろんな話をしましたが、「フランス人の好みはボルドーに始まり、ボルドーに戻る」という言葉が今でも耳に残っています。
ワインのことは何も知らないけど話に聞いたことがあるボルドーワインを飲んでみて、そこからワインの世界にはまり、いろんなワインを試した挙句、晩年はやはりボルドーが一番だと悟って人生を終えるというような意味。
もちろん、最初に飲んだボルドーは若いワイン、晩年に飲むのはヴィンテージワインです。
若い頃はガツンとした重い飲み口だったのが、長年の熟成によってすっかり角が取れ、褐色を帯び、少し枯れたがまろやかに変貌する。これがヴィンテージボルドーの魅力。
何はともあれ、ボルドーワインを守る騎士になった記念に、僕のヴィンテージボルドーワインコレクションをみなさんにも飲んでいただこうと思います。
数年前ボアソー先生より、「友人がコレクションを譲りたいと言ってる」との話があり、迷わず「全部欲しい」と譲り受けたものです。(オーガニックではなく、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートンロートシルト、シャトー・マルゴーなど超有名シャトーの90年代を中心としたコレクションです。)
個人コレクションを地下室から直送のため、ラベル汚れなどはありますが、ボアソー先生お墨付きの保存状態なので飲むには間違いなしです。
若いボルドーの重さで敬遠している方、ぜひ熟成ボルドーを試してみてください。そして人生に重ね合わせてみると、なお一層の味わいがあると思いますよ。

田村公式ブログより抜粋)

オールドヴィンテージワイン特別販売

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