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生産者訪問ツアー

ロワールのショヴァン家訪問(2019)

6月18日 ロワール渓谷の古城めぐり/6月19日 南ロワールのショヴァン家へ/アンジューの名物料理と楽しむショヴァンさんのワイン

隔年で開催されている生産者訪問ツアー。

私たちが普段飲んでいるオーガニックワインがどんな風に生まれているか、畑から醸造所、そして生産者さんたちの生の声を聞くことができる貴重な機会です。

2019年の生産者訪問ツアーは、ボルドーを中心にフランスの西側を南へと下っていくコース。
ロワールやルルドでの観光もしながら、今回もたっぷりワインと食を楽しむ1週間となりました!

それではしばしお付き合いいただければ幸いです。

生産者訪問ツアーについて

6月18日 ロワール渓谷の古城めぐり

2019年のマヴィツアーは開幕から少し雲行きが怪しげになってしまいました。
羽田からパリへ向かう飛行機が直前でスケジュール変更となり(2時間遅れ)、ようやく到着したパリからロワールに向かうバスは長い渋滞に巻き込まれ…。

最初の目的地であるアンボワーズ城に着いたのは本来のスケジュールから2時間遅れの12時過ぎとなりました。

アンボワーズ城は外観を半周だけして、さくさく進みます。

お城も素敵ですがロワール川沿いの景観がまるで絵本の挿し絵のようにかわいらしい!
マヴィ代表の田村によると、ロワール川は平野部の傾斜がほとんどなく、流れがゆっくりなので水草が育ちやすくなるそう。バスのスモークガラス越しにはあまりよい写真が撮れず残念…。

シュノンソー城は堀やポプラ並木が美しく、当時の生活を感じさせる内装も楽しみました。

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この日はアンジェの町に滞在です。ランチのボリュームが多かったので、夕食は軽めにしようとホテル近くのビストロへ向かいましたが…

(か、軽め…?)

なんだかんだでしっかりワインと食事を楽しんだのでした。笑

最後に、お店の方がアンジェの名物だというミントリキュールをサービスで出してくれました。食後酒にぴったりの爽やかな風味!

地元の珍しいお酒との出会いも、旅の楽しみのひとつです。

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翌朝は町の散策がてらアンジェ城にも行ってきました。小さいながらも見どころの多い街で、もっと長くいたかった~と後ろ髪をひかれつつも出発の時間。

いよいよ最初のワイン生産者、ロワールのショヴァン家へ向かいます。

6月19日 南ロワールのショヴァン家へ

アンジェの町から30分ほどでショヴァンさんのドメーヌに到着です。

この日は風が強く、帽子が飛ばされそうになりながらもさっそくぶどう畑に向かいました。

日当たりのいい斜面にあるこの畑にはカベルネフランが植えられています。ショヴァンさんによるとこの畑の名前は「ゴノルド」といいます。

ショヴァンさんのワインラベルを見ると、「L’Argonette」や「Les Tournailles」という名前が書かれているのですが、実はこれはぶどうが採れた畑の名前なんです。
つまりこのゴノルド(Gonordes)の畑から採れたカベルネフランを使ったワインがマヴィでも取り扱いのある「ゴノルド」となります。

私たちが訪問したときはちょうどぶどうの花が咲いていました。
白くて小さいこのぶどうの花が満開になるのはほんの数日のことで、見れたのはラッキーだよ、とショヴァンさん。

ぶどうの葉の表面に見える白いものは、ボルドー液のあとです。
ボルドー液は100年以上昔から使われ、オーガニック農業でも認められている薬のひとつです。
ぶどうの実ができるまでの間はベト病(かびの一種)にかかる危険が高く、それを防ぐために2~4回ほど撒くそうです。

ちなみに化学農業で使われる合成農薬を使うと、このように白くは残らず、葉の表面はコーティングされたようにつるつるした見た目になります。

オーガニックワインの生産者さんを訪問すると、何をどのくらい使っているのか、何のために使っているのかをきっちり教えてくれます。

以前イタリアのロベルトさんも言っていましたが「オーガニックワイン造りでは隠さなければいけないことは何もない。やっていること全てに理由があって、そしてその理由は、儲けや効率のためではなく、あくまで品質を高めるため。自分が納得していることだから、全て自信を持って説明できる」とのこと。

実際に生産者さんたちを訪問すると、素朴な疑問から専門的な技術まであますところなく伝えようとしてくださいます。

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畑の次は醸造所を見学です。

通常前年の秋に収穫したぶどうはタンクで発酵して春先に瓶詰したり熟成する樽に移すので、6月は基本的に発酵タンクはお休み中のものがほとんど。
その分タンクの内部の様子も見ることができます。

こちらのタンクは中にステンレスが入っており、ここに水を通すことでワインの温度管理をします。
マヴィの生産者さんが造るオーガニックワインは余計なものを加えないので、一番人の手がかかるところがこの温度管理です。

発酵の初めのころは18-20℃くらいを保ちますが、 25℃を超えると香りが悪くなってしまうので、22℃くらいになるとそれ以上上がらないように気を付けるそうです。

タンクのふちには酒石の跡もありました。

アンジューの名物料理と楽しむショヴァンさんのワイン

さて、お待ちかねのランチタイムです!
ショヴァンさんは様々な種類のワインを造っているので、合わせるのが楽しみ。

まずはアンジューの白
ショヴァンさんのドメーヌがあるアンジュー原産のシュナンブラン100%です。

はちみつレモンのような甘酸っぱさが感じられ、すこしスパイスをきかせたエビのオードブルと相性抜群でした!
やはり海産物と合わせたくなる味わいです。

ショヴァンさんによればこのシュナンブランという品種は、土地への適用性が高く、育てる場所によってかなり印象の違うワインが出来上がるとのこと。
ショヴァンさんの畑は片岩質の土壌で、ドライできりりとした印象になります。

次にフォンテーヌ デ ボワ 白。アンジューの白よりももっとボリュームが出ます。

というのもこのフォンテーヌデボワは、全て樽で仕込んでいます。
複雑で飲みごたえがありますが、ステンレスで発酵したものをブレンドせずこの綺麗な味わいが出るのは本当にすごい!

樽は中央フランスのオークを使用して、焼きは弱め。あくまでぶどうの香りを生かしつつ上品に仕上げるようにしているそうです。

こちらはフォアグラとジャムのカナッペが、ワインの持つほどよいボリュームと果実感によく合いました。

次は軽めの赤「フリポンヌ」です。

グロローを100%使って、軽くてフルーティな飲みやすいワインです。
ぶどうを収穫した後で、皮や茎などと果汁を一緒にタンクに入れる浸漬の時間は2週間ほどと短めです。
少し胡椒っぽいニュアンスもあり、シャルキュトリーなど、ピクニックに持っていくような軽食によく合うとのこと。
フィルターはかけず、こちらはSO2フリーです。

フリポンヌよりは少し重めになるアンジューの赤

こちらは2018年で5月の末にボトルに瓶詰したばかりです。ぶどう品種はカベルネフランです。実は2018年はいつもアンジューに使っている畑のぶどうが不作で、より上級のゴノルドの畑のぶどうを使ったそう。
「だから2018年のアンジューはちょっとお得だよ(笑)」とショヴァンさん。2018年アンジューの入荷をお楽しみに!

そして先ほど畑を見学したゴノルドです。こちらはタンニンもしっかりしており2014年のものを出していただきましたがまだまだ強い印象です。
ショヴァンさんによれば10年後くらいが飲み頃になるとのこと。
浸漬(マセラシオン)は1ヶ月。浸漬の時間がながくなるほど、皮や種からタンニンが引き出され、重さが増します。こちらはコンクリートタンクを使用しています。

ワインとオードブルをいただいているうちに、ショヴァンさんの赤ワインとよく合う豚肉のお料理があることに気が付きました。カナッペの上に乗っている部分です。

ショヴァンさんに尋ねてみるとやはりアンジュー周辺の名物でした。
「Rillaud」という名前で、豚のお腹の部分を塩とハーブに漬け、それをラードで似たコンフィのような料理です。家庭でもよく作る定番料理だそう。
やっぱりワインにはその土地の食べ物が合うんだなあと改めて感じました。

デザートと一緒に出していただいたのはクレマンドロワール。マヴィでは一度だけ頒布会の限定商品として販売していました。

こちらはドサージュゼロ、つまり甘みをつけるための門出のリキュールを入れずに仕上げ、シュナンブランのきりりとした酸味が生かされています。
ワインだけ飲むとかなりドライな味わいですが、パイナップルやオレンジなどの果物が乗ったケーキと合わせると抜群の美味しさです!

辛口のスパークリングは乾杯で飲んだり、前菜と合わせたりするイメージが強かったのですが、デザートともこんなに合うのかと新しい発見でした。

ワインはこれで終わり……かと思いきや、ランチ中に「そういえば昨日レストランでコトードレイヨンを飲んだよ~」というお客様同士の会話を聞き逃さなかったショヴァンさんが、ご自身のコトードレイヨンを開けてくださいました!

完熟した実をさらに遅い時期まで木に残し、甘みが凝縮したヴァンタンジュタルディブ(遅摘み)のぶどうを使い、甘口に仕上げています。琥珀色が美しく、芳醇な味わいでした。

ショヴァンさんが振舞うワインをたっぷり楽しんで、次の目的地コニャックへ向かいます。

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