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生産者訪問ツアー

イタリア・フランス4日目(2017)

ディの町の朝市/泡職人アシャール家の畑と醸造所/12世紀の修道院でランチ

2017年6月14日 ディの町の朝市

前日のレポートはこちら

朝、すっきりと晴れたディの町を散歩していると広場の朝市に遭遇!

野菜や果物以外にも、オリーブやパテ、プロヴァンスの石鹸や子供用のおもちゃの屋台などもあり、地元の人でとても賑わっています。

こちらではオーガニックの認証マークをつけたお店も多いのが印象的でした。

野菜などの農産物 、フランスの認証団体ナチュール&プログレのマークがついたパン屋さん(キッシュがおいしかったです!)、チーズ屋さんなど
アシャールさんによれば、ディはフランス国内でも特にオーガニックの意識が高い人が多く住んでいる土地なのだそう。
皆さまも思い思いに買い物を楽しまれた様子でした。地元の人たちの暮らしが感じられる朝市はやっぱり楽しいですね!

泡職人アシャール家の畑と醸造所

ディの散策のあとは、いよいよディのアシャール家へ向かいます。

サン クロワという、先ほどのディよりももっと小さな村にあるドメーヌに着くと、当主のトマとお父さんのヴァンサンさんが迎えてくださいました。マヴィとアシャール家のお付き合いが始まった当時はヴァンサンさんが当主でしたが、3年前から息子のトマがドメーヌを引き継ぎました。トマももう12年間ドメーヌで働いています。

家族経営で6代オーガニックの農業を続けてきたアシャール家。山の上の美しい畑は一度も化学物質を畑にまいたことがありません。

アシャールさんたちが造る「クレレット ド ディ」は1940年にAOCになった古くからあるアペラシオンの名称です。以前はフランスでもあまり有名な産地ではなく、雑誌などで紹介されるようになった2000年代から人気になっていったのだそうです。 泊まったディの町のレストランでも、クレレットドディのワインのポスターが目立つように貼られていて、このディの地域一帯で自慢のワインなんだなあと感じました。 普段はなかなか観光でも訪れることがないディの、美しい自然の中で造られたワインをこうして日本にご紹介できることが誇らしく思います!

畑からも広大な山々が臨むことができる、本当に気持ちの良い場所。

2017年は4月に遅霜があり、芽がやられてしまったので葉の付き方はあまりよくないし、枝も少ない。ぶどうの実も少ないかもね、とトマ。なかなか心配な状況なのでは…と思いましたが、「気候で左右されるのは普通のことだよ」と、肩肘を張らず自然体で話す姿が印象的でした。

ずっと自然と向き合ってきたから、変化があるのは当たり前。代々オーガニック農業を続けてきたアシャール家の当主らしく、少しのことでは動じない頼もしさを感じます。

全て手摘みで収穫したぶどうは、畑のすぐ横にある醸造所へ運ばれて行きます。

決して大きいとはいえない醸造所ですが、ワイン造りに関わる機械は全て揃っているそうで、中にはワインを醸造するタンクや瓶詰をする装置などが整然と並べられています。

アシャール家はスパークリングワインしか造らない根っからの泡職人。マヴィで取り扱っている3種類の製法の違いも詳しく説明してくださいました。

フルーティですっきり辛口のクレレットドディブリュット

キレのあるすっきりした辛口が特徴のクレレットドディブリュットは、まずタンクに果汁を入れ白ワインを造ります。そこに糖分と酵母を加えて瓶に詰めます。そうすると瓶の中で2次発酵が起き、しゅわしゅわとしたスパークリングになるのです。瓶に詰めてからは9か月から2年ほど寝かせます。

ボリュームのある辛口のクレマンドディ

クレレットドディよりさらにボリュームのある辛口のクレマンドディは、途中まではクレレットドディと同じ製法。瓶に詰めてから寝かせる期間は3年ほどになります。飲みごたえがあり、白身のお肉ならメインでも楽しめるほど。

クレレットドディもクレマンドディも瓶で熟成させる間に、こんなに澱が溜まっていきます。

そのため熟成が終わり出荷前になると、ピュピートルという台にワインを立てかけ、澱引きの作業を行います。 斜めに立てかけたボトルを手で少しずつ回していくことによって、澱が瓶口に移動していき、コルクを打つ前に溜まった澱を抜くことができるのです。

最後にクレレットドディビオシュール。やや甘口のこのスパークリングは糖類の添加をしない、ぶどう本来の甘さが楽しめる昔からのスパークリングワインです。 まずは6℃の低温で2ヶ月発酵させた果汁をフィルターにかけ、瓶に詰めます。 瓶の中で4か月熟成させたものをまたフィルターにかけ、今度はタンクに入れて寝かせます。 こうして低温で、丁寧にゆっくりゆっくり発泡させていったワインを最後に瓶に詰めてコルクを打ちます。

優しい甘さのクレレットドディビオシュール

何度もフィルターにかけることによって、雑味のないきれいな味わいになっていたのだなと納得!

このクレレット ド ディ ビオシュールは、高貴で芳醇な香りと美しい味わいが楽しめる、特別な日に楽しみたいワインなのです。

トマによると、瓶内で発酵させるクレマンやシャンパーニュといったスパークリングはフランスで年3億本(もちろん酵母の力を使わず直接炭酸ガスを吹き込んで造るスパークリングも入れたらもっと多くなるでしょう、とのこと)ですが、その中でもこの古代製法と呼ばれるぶどうの糖分だけで造るやや甘口のスパークリングは、1000~1500万本程度。 なんとフランスで造られるスパークリングワインのうちの5%にも満たないとても貴重なものなのだそう。

さて、醸造所の見学が終わるとお待ちかねの試飲タイム。この日も気温がぐんぐん上がっていたため、冷えたアシャールさんのスパークリングが体に染み渡っていきます。最高!

トマの娘であるガブリエルちゃんがワインを配るお手伝いをしていました。それだけではなく、アシャールさんのたくさん種類のあるワインを「このワインは私のおばあちゃんの名前がついているのよ~」なんて説明してくれて、とてもしっかり者。 キュートでサービス精神旺盛のガブリエルちゃんに、ほっこり癒された一行でした。

12世紀の修道院でランチ

見学を終えた後はランチのため、ドメーヌから少し歩いたところにある元修道院だったという建物へ向かいます。 12世紀のロマネスク時代に建てられたそうで、今は地元の人のレクレーションや、地域の活動の場になっているそうです。 私たちのツアーのように、この村を訪れた人たちを歓迎するときにも使うのだとか。

日よけのテントが張られたお庭でいただきます。

大ぶりにカットされた地元のメロンに、ラディッシュ、オリーブペーストのタプナードが前菜です。 ラディッシュにはバターやタプナードを付けていただきます。フランスでは定番の食べ方なのですが、ラディッシュとバターの組み合わせは初めて!という方も多く驚かれていました。

ラディッシュのぴりっとした味わいにバターのコクが加わり、アシャールさんのクレマンドディにぴったり!

こちらはスペルト小麦に、夏野菜のラタトゥイユを乗せたもの。シンプルだけど滋味深く、いくらでも食べられそうな味わいです。スペルト小麦のぷちぷちした食感も楽しいです。

メインはほろほろになるまで煮込まれた骨付きラムです。トマトとハーブの風味がついた旨みいっぱいのスープをさきほどのスペルト小麦と野菜に乗せてもおいしい~。

地元のチーズの盛り合わせ。シェーブルが中心で、有名な山羊乳のチーズ、ピコドン(奥の白くて丸いチーズ)の産地もすぐ近くです。手前のメモ帳のような大きさのチーズは1切れで1人分!

デザートは甘酸っぱいいちごとカシスのソルベで、こちらはもちろん甘口のビオシュールといただきました。上に乗ったナッツのクッキーもワインと相性抜群。

食後にコーヒーとハーブティが用意されていたのですが、なんとハーブティが大きいお鍋からのセルフサービス!豪快で楽しい~! 元々修道院では100種類以上のハーブが栽培された薬草園を持っており、かつてこの土地で皮膚病が流行ったときの治療にも使われていたのだとか。 今でも農園があり、自家製だというハーブティはとてもいい香りでした。

本日のメニュー。黒板に可愛く書かれています。

山のお天気は変わりやすく、畑にいたときは青空が広がっていたのに、気が付けば頭上に雨雲が増えています。 ランチを終え、修道院の中を見学し終わったときにちょうど大粒の雨が降り始めました。駆け足でバスへ戻り、アシャールさんたちとも慌ただしくお別れの挨拶。 とっても素敵なディの滞在になりました。

※ちなみに…実はこの日、はるばる日本からローヌの山奥のワイナリーに来た私たちを取材しになんと地元の新聞社の方がいらっしゃっていたのです! 後日「オーガニックワインを楽しむ日本の皆さま!」という見出しで掲載されたそうです。

土砂降りの高速道路を走り、一行はボジョレーへ。

次回は美食の町リヨンでの食事と、ボジョレーのシュブラン家の見学の様子をお届けします!

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