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(平日 10:00~17:00)

生産者訪問ツアー

南仏・ローヌ2日目(2015)

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2015年6月9日 カバニス家(ポンデュガール、ニーム)

2日目は、アルルの町から程近いカバニス家を訪問します。

昨日からお世話になっている運転手のギーさんはそのまま、今日からは通訳兼ガイドのあけみさんも同行です。 (ガイドさんも明るく素敵な方であっという間に打ち解け、皆で「あけみさ~ん!」と呼んでいたので、今となっては最初に教えていただいた苗字が思い出せず…)

あけみさんによると、今日の朝ギーさんがこんなことを言っていたのだそうです。

「昨日は、朝からの契約だったのに徒歩で観光するから僕は昼まで好きに過ごしてていいって言われて、最初は、大丈夫なの?お給料半分にならない?…って心配してたんだけど(笑)でもこのツアーの参加者の人たちは皆とても自由で、落ち着いていることがわかったんだ。普通観光ツアーというと時間に追われながらたくさんの名所を周ることが多いけど、この旅はそんなことはなく、穏やかで、生活や人生そのものを楽しんでいるとても豊かな旅なんだよ」

なんて素敵な表現!ギーさん、ありがとう。 マヴィのツアーは素敵な生産者さんと素敵な参加者の方のおかげで毎回とても和やかで明るい雰囲気なんです。そんな風に言ってもらえてとても嬉しくなってしまいました。

今日は午前中に時間があったので、カバニス家へ行く前に、ガール川にかかる古代ローマの建築物、水道橋のポン・デュ・ガールに立ち寄りました。

近くで見ると圧巻の大きさ!その存在感に驚きます。

自然も豊かで、透き通った川に足をつけたり、懐かしの水切りをしたりと、やはりここでも思い思いに楽しみました。

その後はアルルの町を横に見ながら、ツアーは一路カバニスさんが住む村へ。 村の入り口で、カバニスさんが待っていてくださいました。

待ち合わせを村の入り口にしたのは、カバニスさんの家が村からかなり離れた場所にあるから。
もともとはこの村に住んでいたカバニスさんですが、いつもぶどうの様子を見ていたいからと、村から離れたぶどう畑の真ん中に家を建ててしまったのです。その場所がまあややこしいらしく、何度も行っているマヴィ代表の田村ですら未だに迷ってしまうことがあるのだとか。 そんなわけで、地図で確認できる村で待ち合わせてドメーヌまで案内してもらうことにしたのです。

大型バスではなかなか通らないような狭い道を進んでいくと、開けた丘一面のぶどう畑が見えてきました。 バスから降りて、改めてカバニスさんと挨拶を交わします。

カバニスさんはオーガニックでのぶどう栽培のこと、自分たちのワイン造りのことを知ってもらおうと、よくオープンハウスや試飲イベントを開いています。 最近その一環として、ぶどう畑の中にトレッキングができる見学コースを作ったそう。 さすがに全てを回ると2時間近くかかってしまうそうなので、今日はコースの一部を見せてもらうことにしました。

見学コースとはいえ、もちろん回るのは現役のぶどう畑。ところどころに地層の断面図や、歴史的に見た風土や地域の特色を説明した看板があります。

6000万年前この辺りはローヌ川が流れており、その後隆起して丘になりました。

カバニスさんのぶどう畑のある一帯は「マス・マダガスカル」と呼ばれています。フランスの地名に、なぜアフリカの島と同じの名前が付けられているのか、疑問に思い聞いてみると、名前の由来として2つの説があることを教えてくれました。

ひとつは、強い風が吹くため髪がぼさぼさになることから。フランス南部で使われていたオック語で「もじゃもじゃ頭」を意味する「マラカスカ」という言葉が訛って「マダガスカル」になったという説。 もうひとつは、まさにアフリカの島のマダガスカルから。かつてマダガスカルの女王ラナヴァロナ3世がこの村に亡命滞在したことがあり、その名誉を称えるために名づけたという説。 また、この両方のエピソードが合わさった説もあり、元々マラカスカという名前だったのが、女王の滞在を受けてマダガスカルに変化したとも言われているのだそうです。長い歴史を感じる豆知識に、思わずロマンを感じました。

「向こうを見てごらん」と、カバニスさんが指差すほうを見てみると、遠くに木が並んで植えられていることに気がつきます。 畑の境界線に防風林として植えた杉の木ですが、カバニスさんによると風だけでなくほかの慣行農業の畑から飛んでくるものも防ぐことができ、また、木に止まりにきた鳥たちが害虫を食べるので、とても大切な役割を果たしているのだそう。 さりげない工夫の中にも、自然の営みがうまく生かされているんだなあと感じます。

カバニスさんの家に戻った後はお待ちかねのランチタイムです!

庭に、素敵なテーブルがセッティングされています。

きゅうりとトマトのシンプルなサラダや、生ハムやサラミの盛り合わせ

ヒヨコマメのマリネに、ベーコンと炒めたたまねぎ入りのケークサレ(塩味のパウンドケーキ)。 クスクスのサラダにはレーズンが入っていて、ほのかな甘さが絶妙でした。 シンプルなのにどれもとても一工夫されていておいしい!日本でも真似できそうなアイディアがいっぱいです。

お料理の中でも特にワインとのマリアージュに感激したのが、この辺りでよく食べられているというシェーブルチーズ。フレッシュなものと3ヶ月熟成したものの2種類を出してくださいました。

黄みがかっている方が熟成タイプ。どちらもくせが少なく食べやすいのですが、熟成したほうがより濃い味わいを感じます。 フレッシュなほうはコスティエールドニーム赤、熟成したものはジャルダンスクレ赤にぴったり! カバニスさんのフルーティな赤ワインが、チーズのミルキーな甘さを引き立てて、ついワインもチーズも進んでしまいます。

気持ちのいい庭でのランチ。デザートの果物も素敵に盛り付けられていました。

おなかがいっぱいになったメンバーで庭の辺りを散策していると、びわやアプリコットの実がなっている木を発見! さっきまでおなかいっぱいと思っていたのに、思わずカバニスさんに「これ、食べてもいい?」と聞いてしまうのは食いしん坊のマヴィスタッフの性です…。

もちろん快諾してくれたカバニスさんですが、「少し時期がずれてるからあまりおいしくないかもしれないよ」とのこと。 少し食べごろを過ぎたというびわはフレッシュさはないものの、木の上で少し乾燥して極上のドライフルーツのよう。とっても甘くて、この木ごと日本に持って帰りたい!と本気で思いました。 自然豊かで、もちろんオーガニックで、たくさんの植物で溢れる素敵な庭に憧れます。

そういえばマヴィの農家さんではほとんどの家で動物を飼っています。ここでは人懐っこい猫と大きな犬がいましたよ。

こんなに素敵で充実した時間を過ごさせてくれたカバニスさんですが、帰り際「大丈夫だったかな、皆満足してくれた?」と心配そう。 どこまでもホスピタリティに溢れる人です。 もちろん大満足!とお礼をしてから、次回は日本で会うことを約束してお別れしました カバニスさんが来日するときはまた皆で盛大におもてなししたいと思います!

カバニス家を出たあとはまだ少し時間があるとのことでコスティエールの街へ。歴史的な建造物や市庁舎などを回りました。

生産者さんたちがいる町よりも栄えている観光地なので、すりや置き引きには注意が必要とのこと…。それでもパリや、この後行くバルセロナなどの大都市にくらべると人も少なくのどかな雰囲気です。

コスティエールの街ではいたるところに鎖につながれたワニのモチーフを見かけます。 これは、かつてクレオパトラの時代、古代ローマがエジプトを征服した証として、鎖に繋がれたワニ(エジプトの象徴)を描いたコインを造ったのですが、そのコインがこの辺りから出土したから。

しかし天井から吊るされたワニの剥製には思わず苦笑い…。

夜はモンペリエから車で30分ほどのパラバスというビーチリゾートへ。

モンペリエで2つ星レストランを経営するプルーセル兄弟が手がけたレストランで、カジュアルなディナーをいただきました。

次回はラングドックのタリ家の様子をお届けいたします。

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