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(平日 10:00~17:00)

生産者訪問ツアー

南仏・プロヴァンス1日目(2015)

はじめに

隔年で行われているマヴィの生産者訪問ツアー。 普段私たちが飲んでいるワインが、どんな場所で、どんな人たちの手によって造られているのか肌で感じることができるということで毎回大好評をいただいています。 今回の南仏・スペインを巡る旅では、なんと代表田村、マヴィスタッフを含めて総勢24名という大所帯になりました。 マヴィのワインを愛飲してくださっているだけあって、参加者の方は皆さま本当に食べること、飲むことが大好き! お一人参加の方も多いのですが、食や健康など、共通の話題が多く、毎回すぐに皆さま打ち解けていらっしゃいます。

一般的な海外ツアーと、マヴィの生産者訪問ツアーの大きな違いは、なんといっても現地の生産者の家を訪問し、手作りの食事を一緒に楽しむことができるということ。 オーガニックワインを造る生産者さんたちはやはり食にもとてもこだわっていらっしゃる方が多く、シンプルながら、素材の味を生かした美味しい料理を楽しむことができるのです。 マヴィスタッフもそうですが、参加者の方の中には、やはりお肉より野菜中心の食生活をされている方も多く、生産者さんにも野菜をたっぷり使ったお料理をお願いしています。(もちろんお肉をがっつり用意してくださっているところもあります。が、どこも本当にボリューム満点でおいしいのです。ひいき目なし!現地の一流レストランのお料理がかすんでしまうほど)

そしてもうひとつの特徴は、とても自由な旅であること。

一般的なツアーでは有名な観光地をバスでたくさん回るスケジュールも多いかと思いますが、マヴィのツアーはいくつかの有名スポットは押さえつつも、基本的に「その場まかせ」。 市場を巡ったり、美術館へ行ったり、皆で相談してそれぞれが行きたい場所を、自由に楽しみます。行きたい場所ごとにグループを作るもよし、1人でゆっくり思いのままに散歩するもよし…。 その様子はぜひレポートの中でお確かめください!

それではしばらくの間、お付き合いいただければ幸いです。

2015年6月8日 ドウェル家(エクサンプロヴァンス)

前日の夜遅くにマルセイユ空港に到着し、いよいよ生産者訪問の1日目がスタート!
…とはいっても、1軒目に訪問するドウェル家のアランとの約束は、午後のランチの時間からだったので、まずはエクサンプロヴァンスの街を観光することになりました。

セザンヌゆかりの観光地などもありますが、参加者の方のほとんどが「市場での買い物や、街歩きをしたい」ということで、まずは希望者を募って徒歩で市場に向かうことに。
今日からお世話になるバスの運転手ギーさんにもその旨を伝え、またお昼になったらホテルへ迎えに来てもらうことにします。(「今日は朝からツアーのお世話をする予定だったけどいいの?」とちょっと戸惑っていましたが…)
ホテルから大通りまでは歩いて5分ほど。ミラボー通りから細い路地へ入り、常設のリュシュルム市場へ行くと、初夏の果物や野菜が所狭しと並んでいます。

残念ながらオーガニックのものは少ないのですが、日本では見かけない形の桃や、アプリコット、さくらんぼにいちごなどを購入し、その場でつまみ食い。

野菜や果物は自由にかごに入れたものを量り売りしてくれるお店がほとんどなので、観光客でも買いやすい雰囲気でした!
人気の観光地らしく、おみやげにぴったりなハーブや塩のパックや、プロヴァンス名物ラベンダーの石鹸なども売っています。

小さな市場を一回りした後は、再び大通りへ。路地の途中にも、雑貨店や服飾店が多くあり、それぞれ気になるお店で自由に買い物をしていきます。この日は大通り沿いで蚤の市が開催されており、アンティークの食器や美術品なども見ることができました。

集合時間にホテルに戻り、いよいよアランが待つドウェル家へ出発です。
バスの窓からは麦畑やぶどう畑が見えて、とてものどか。遠くにはセザンヌの絵画にも描かれているサント・ヴィクトワール山の風光明媚な姿が見えます。

ドウェル家に着くと、さっそくアランと奥様のブリジットさんたちが迎えてくれました。

訪問ツアーでドウェル家を訪れるのはこれが2回目。また、アランも何度か来日しているので、見覚えのある顔を見つけては「よく来てくれたね!」と再会を喜んでいました。

この日の天気はちょっと不思議で、空は明るいものの頭上からゴロゴロ……という雷の音が聞こえます。
アランによると、ここ数日は気温が高く(ぶどうにとっては嬉しいことですね!)、そういった天気のときには雷やスコールが起こりやすくなるのだそう。

生産者さんのところを訪れるたびに感じるのは、天気や自然についての会話がとても豊富だということ。「天気の話」なんて聞くと、無難な会話の代表格のように感じますが、マヴィの生産者さんたちのお話はとても興味深くて面白い。
それは、豊富な知識があるのはもちろん、毎日肌で感じている変化について、ぶどうの栽培や生活に根付いたエピソードとしてお話してくれるからだと思います。
自然環境に大きく左右されるオーガニックでのぶどう栽培において、天気や気温の変化はとても重要なことなのだと改めて感じました。
そんなごくごく当たり前のことを思い直すほどに、都会に移り住んでから、すっかり空を見て翌日の天気について思いを馳せることが少なくなってしまっていたんだなあ…と少し寂しく思います。

「天気が崩れるかもしれないから、とりあえず急いで乾杯をしよう!」というアランの言葉で、まずは乾杯をすることに。
乾杯のワインはもちろんアランご自慢のヴァール!爽やかな暑さを感じる季節にぴったりの、ロゼを用意してくださいました。6月の新緑が美しいこの季節に外で飲むワインは本当に格別です。

アペリティフのおつまみにどうぞ、と焼きたてのクレープのようなものが出てきました。一口頬ばってみると、もちもちさくっとした食感と、小麦粉とも違う香ばしさを感じます。

これは「Socca(ソッカ)」という、ひよこ豆の粉を焼いたもので、南仏、特にニース名物の食べ物なんだそう。できたてなので熱々ほくほく、ほどよい塩気と豆のうまみで、ワインが止まりません(笑)
今では日本でも様々なフランス料理を食べることはできますが、やっぱりこういった地元に根付いた食文化に触れることができるのは現地を訪れるツアーならではです。

そしてお待ちかねのランチタイム。今日は人数が多かったので、アランの昔ながらの友達がやっているという、地元のオーガニック食材だけを使ったケータリングを呼んでくださっていました。

庭の木陰にテーブルを出して、開放感あふれる雰囲気の中でお料理を楽しみました。

お皿に盛られた生野菜。カリフラワーや、フェンネルの根も生でいただきます。添えられた手作りタプナードのオリーブももちろんオーガニック。やはりヴァールロゼとの相性抜群です。

メインは、さっきいただいたソッカを挟んだベジバーガーです。見てくださいこのボリューム。

食事をしていた庭のすぐ裏手には、サント・ヴィクトワール山を臨むぶどう畑があります。ちょうどひなげしの花が咲く時期で、山肌の黒、ぶどう畑の緑、ひなげしの赤の色合いがとても美しくてまるで一枚の絵画のよう。

庭に設置されていたぶらんこに乗って、ぼんやりずっと眺めていられそうです。

おいしい食事とワインを楽しんだあとは、ぶどう畑へと案内してもらいました。
6月上旬のプロヴァンスでは、ぶどうの大きさはこのくらい。まだまだ小さな赤ちゃんです。

畑にはひなげし以外にもカラスムギなどの草花がたくさん生えていて、土もふかふか。遠くにはサント・ヴィクトワール山、頭上には建物にさえぎられることのない大きな空が広がり、歩いていてとても気持ちの良い畑です。

ドウェル家では、ぶどう以外にも小麦などの穀物や、ひまわり、オリーブなどをオーガニックで育てています。

ワインの醸造は秋から冬がメインなので、タンクなどは空でしたが、空調のしっかりしたセラーを見せてもらいました。

アランのワインはなんといっても鮮度が命。セラーの入り口は二重構造になっており、出入りするときに冷たい温度がなるべく外に逃げないよう工夫がされています。

日本行きのワインも発見しました!

見学から戻ってくると、テーブルにデザートが用意されていました。写真を撮りそびれてしまったのですが、お皿いっぱいのさくらんぼ。粒が大きくてとっても甘かったですよ!
最後に皆で記念撮影をして、ドウェル家を後にしました。

時計を見たら、3時間の滞在のはずが4時間もくつろいでいたことが判明…。とても居心地の良いひとときでした。

バスでエクサンプロヴァンスの街に戻ってからも、皆で元気に街中散策。
近くのオーガニックスーパーや、大通りにある文豪が愛した有名なカフェなどで、思い思いの時間を過ごしました。

次回はローヌのカバニス家の様子をお届けいたします。

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