
材料(4名分)
- 食べごろに熟したアボガド 1個
- レモン汁 1/2個分
- カッテージチーズ 大さじ4杯
- 粉末ホワイトペッパー 少々
- スモークサーモン 8枚
- ディル 少々
- 塩 適量
作り方
- アボカドは包丁で半分に切り、種を除いて中身をくりぬき、レモン汁、塩少々とともにフードプロセッサーにかけ滑らかにします。フードプロセッサーがない場合は、すり鉢ですっても良いし、少々つぶつぶが残ってもよければ、フォークを使ってつぶしても大丈夫です。
- カッテージチーズには粉末白こしょうをアクセントに少々ふりかけ混ぜ合わせておきます。色が目立たないようにホワイトペッパーにしているだけなので、お好みでブラックでもOK。
- 透明のカップやグラスにアボガド→カッテージチーズの順に層になるように入れます。チーズを入れる際強く押すと下のアボガドが上がってくるのでご用心。
- スモークサーモンをクルクルと巻き、バラの花に見立ててチーズの上に載せ、ディルをスモークサーモンのバラに添えてできあがり。
※もっと凝りたい方は、スモークサーモンを小さく刻んで同じく刻んだディル、オリーブオイル少々と混ぜたものを用意し、アボガド→カッテージチーズ→刻んだサーモン→アボガド→カッテージチーズ→サーモンのバラとすると、側面から見たときにもっときれいです。アボガド、カッテージチーズ、スモークサーモンは黄金の組み合わせ。簡単ですけど誰もが喜ぶ味です。
コラム
12月も半ばを過ぎ、いよいよ年末に向けてのカウントダウンも始まってきました。そんな中、この間の週末はクリスマスの装いもステキなパークハイアット東京にて、オーガニッククリスマスイベントに参加してきました。このような世界を代表する一流ホテルの1つであるハイアットグループでは、世界各国でオーガニックを意識し、食材を取り入れたり、地域との連携でファーマーズマーケットを開催されているのだそうです。いよいよオーガニックなライフスタイルという小さな小さな流れが、本流へと流れ込んだような、そんな感慨深い師走の時間を過ごしています。
そして年末と言えば、やはり忘年会やクリスマスを初めとする各種パーティですよね。皆さんもきっといろんな予定が入っていることでしょう。最近ではレストランだけでなく、いわゆる家飲みやホームパーティも多いのではないでしょうか。何回かご紹介していますが、フランスではもっぱらホームパーティが多く、みんなが招くのにも招かれるのにも慣れていて、招く場合は人数や来る人によってお料理内容を組み立て、招かれる場合の適当な手みやげもしっかりリストアップされています。デザートやチョコレートならここ、ワインならここ、お花ならここと。
招くことが多い国なので、レシピ本にもパーティ特集はしょっちゅう。「イースターの食卓」「クリスマスのメニュー」といった季節もの、「親しい人を招いて」「手早くできるパーティメニュー」「お手ごろ価格メニュー」「前もって準備できるパーティ料理」等々、本当に人を家でもてなすことの多い国なんだなあと実感します。そんな特集はたいてい何パターンかのアペリティフ・前菜・メイン・デザートの組み合わせが提示されていて、全部を取り入れてもいいし、どれか1品でももちろん役に立つ。私もパーティやイベント、ケータリングなんかのときは、ヒントをもらうためによくこうしたお料理雑誌をめくります。
当然ながらお料理にも流行りすたりがあり、レストランでステキなアイデアが提案され受けが良いと、それが家庭でも取り入れやすい手法やスタイルであれば、一般読者が読む料理雑誌に取り上げられたり、テレビの料理番組で紹介されるようになります。
最近の例だともっぱら目に付くのがヴェリーヌと呼ばれる、透明の筒状の入れ物(小さなグラスなど)に外からきれいに見えるように食べ物を層になるように詰めて、そのままスプーン等で食べていただくお料理。見た目がきれいなこと、また組み合わせはそれこそいくらでもできること、そして好きなものをただ美しく層になるように入れていけばいいので、気軽・手軽にできることなど、このスタイル、それは流行るよね、と納得のお料理なんです。数種類を並べたらパーティなどでも華があるし、豪華に見えるけれど、よほど凝ったムースなどにしない限り、手間もかからないんですよね。日本の雑誌なんかでもよく見かけるようになったと思います。
というわけで、色の組み合わせや食感を考えて、皆さんオリジナルのヴェリーヌをぜひ楽しんでみてくださいね。今回私は、材料さえあれば10分ほどでできてしまう、超お手軽版を作ってみました。 それでは皆さん、メリークリスマス! そしてちょっと早いですがどうぞ良いお年を。 来年もよろしくお願い致します。
(2011年12月19日 長谷川)