モノセパージュのピュアシリーズ
まったく「間違い」というものがない、マヴィ自慢の生産者タリさん。彼らの新しい「ピュアPure」シリーズ。
クラシカルなボトルに、シックなラベル。おしゃれなデザインもさすがなのですが、中身も期待を裏切らぬモダンな仕上がり。
やや濃い目のルビー。
プラムやブルーベリーを煮詰めたジャムの香りに、クローヴなどのスパイスや、オレガノ、タイムのドライハーブ、またほんのりと赤身の肉のような動物的ニュアンスも混じる複雑な香り。
口当たりは滑らかでフルーティ。
生き生きとした果実味の中にフレッシュな酸味が広がり、優しい渋みが柔らかく余韻を引き締める。
後味にまでフルーツソースのような可愛いベリーの風味がずっと美味しい赤。
プチ ヴェルドー100%が登場
タリさんたちが夢中になっているという品種、プチ ヴェルドー。
ぶどうの樹は、わずか7列のみ植えられています。
収量は1ヘクタールあたり29ヘクトリットル、生産量はなんと年間1200本(10hlタンク1つ分だけ)という貴重さです。
このプチ ヴェルドーに関してタリさんたちは
「2005年から、ドメーヌ内でも一番小さい区画の畑に、4600株を植えました。まだまだこのぶどうについてようやく少しわかり始めてきたところです。今の段階で言えるのは、プチ ヴェルドーは穏やかで寛大だと思われること。このぶどうは、私たちがお願いしなくとも、容易にその魅力をすべて出してくれる。とても面白いくて、夢中になってしまう品種です」
と、すっかり虜の様子。
ドメーヌの魅力
南仏ラングドック地方、オード川のほとりにある世界遺産・城塞都市カルカッソンヌ。
そのお城の青い屋根がいくつも見えるところにタリ家のドメーヌはあります。
カルカッソンヌは、地理的には地中海地方に当たるのですが、大西洋岸気候の影響も受けており、南仏とボルドー両方のぶどう品種が栽培できます。メルロー、カベルネ ソーヴィニョン、カベルネ フラン、グルナッシュ、シラー、コット、サンソー、シャルドネ、ルーサンヌ、エジオドーラ…ざっと挙げただけでもこれだけの品種が。
1960年代はじめに、この地をご主人ガブリエルさんのお父さまが購入されたのがそもそもの始まりです。1982年に、今のタリ夫妻(ウェニー&ガブリエル)がお父さまの畑を引き継ぎ、ワイン造りを始めます。自分達の環境を守るため、健康的な製品を販売するため、そして汚染されていない場所で暮らす喜びを追求するため、オーガニックに転換したのは1989年のことです。
以来、努力を惜しまず試行錯誤を繰り返し、次々と素晴らしい作品を生み出し続けています。数々の受賞歴からも、そのワインの完成度の高さが伺えます。
目指すのは、「繊細さと優雅さ、高い表現力を持つワイン」。
「僕たちワイン農家は、一生のうち、うまくいってもたった30回-40回しかワインを作れない。だからこそ毎年、この一回に後悔がないよう、丹精を込めてワインを育てているんだ」