シラーに人生を捧げたセヴリーヌ渾身の1本
紫を帯びた濃い輝きのルビー。
煮詰めたブラックチェリーや干しイチジクに黒胡椒やナツメグ、八角など様々なスパイス、珈琲、ローストや燻製香、スミレの花、チョコレート、動物の肉のようなやや野性味のある香りも感じる。非常に濃密で複雑、深く吸い込まれそうな香り。
口当たりはしなやかで、だが力強く、噛み締めるような濃縮した果実味がいっぱいに広がる。奥からエレガントな酸味が続き、強靭な骨格に深いコクが飲み応え十分。 余韻はいつまでも長く続く。
シラーに人生を捧げる造り手セブリーヌが心底惚れ込んだ畑から生み出す最上級キュヴェ。
畑の土壌であるシスト(片岩質)の名前をとって「シストの秘密」というワイン名にしたことからも、セヴリーヌがこの新しい畑からのワイン造りへかけた熱い思いが感じられます。
18℃くらいの温度でお楽しみいただくのがおすすめです。
完璧主義の醸造家セヴリーヌが「ひと目で恋に落ちた」土地
2010年にスタッフが訪れたとき、セヴリーヌはドメーヌから北に離れた新たな土地を購入し、ぶどう作りを始めていました。
そこはアグリー渓谷の標高300m以上に位置する片岩質の畑で、「ひと目で恋に落ちた」と当時のセヴリーヌは語っています。今まで手掛けていたぶどう畑とは土壌も天候も大きく異なるこの場所を選んだのは、ひとえに「バラエティを広げたいし、上質を極めたい」というワイン造りへの妥協を許さない彼女らしい思いからです。
初めから生産量は度外視であくまで品質を追求し、目指すのは「アンフィニモン」を超えるワイン。常に人を驚かせ、喜ばせるのが大好きな彼女らしく、大胆で素敵な挑戦から生まれたワインがこの「ヴルール ノワール」と、もうひとつの「スクレ ド シスト」です。
畑の違い
- ヴルール ノワール…標高385mの黒色片岩が層を形成している畑
- スクレ ド シスト…標高325mの茶色いモザイク状の片岩が混じる畑
収穫量
1ヘクタールあたり12hlしか造られない、まさにグランヴァンといえるほどのこだわりの収穫量です。1ヘクタールあたりの生産量が低いということはそれだけ良い出来の実を厳選しているということになります。(一般的なブルゴーニュのグランヴァンは1ヘクタールあたり30~40hl)