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ミシェル家

ミシェル家のプロフィール

フランス・シャンパーニュ

シャンパーニュ ブリュノ ミシェル

Champagne Bruno MICHEL

1990年代から開始(認証は2004年)


1988年にワイナリーを取得後、当時オーガニック農家が6軒以下だったシャンパーニュ地方で90年代にいちはやくオーガニックでのシャンパーニュ造りを開始。家族経営のRM(レコルタン マニピュラン)で堆肥づくりから自分たちで行っている。


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シャンパーニュ ロゼ 発泡

通常価格 ¥ 11,550 税込
会員価格 ¥ 10,626 税込
スパイスを感じる香りと、赤い果実のフレッシュでフルーティな味わいが楽しめるロゼシャンパーニュ。
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ミシェル家の詳しい情報

ミシェル家

【オーガニック歴】1990年代から開始(認証は2004年)

1988年にワイナリーを取得後、当時オーガニック農家が6軒以下だったシャンパーニュ地方で90年代にいちはやくオーガニックでのシャンパーニュ造りを開始。家族経営のRM(レコルタン マニピュラン)で堆肥づくりから自分たちで行っている。



接ぎ木職人から、オーガニックシャンパーニュのパイオニアへ

ミシェル家の当主ブリュノさんは元々接ぎ木職人をしていました。年間40万本の接ぎ木を作って売っていた農業が大好きなブリュノさんは、1987年にぶどう畑を購入、翌88年には現在のワイナリーも購入しました。奥様のカトリーヌさんと共にワイン造りをしていたブリュノさんは、まだオーガニックが一般的でなかった90年代にオーガニック農業への転換を決意しました。当時のシャンパーニュにおけるオーガニックワイン農家は、認証をとっていないところを含めても10軒に満たず、ブリュノさんもブリアール家と同様にオーガニックシャンパーニュのパイオニア的存在です。(もちろんブリアールさんのこともよくご存知でしたよ!)

ぶどうの栽培からワインの醸造、販売までを1つのドメーヌで手掛けるRM(レコルタン マニピュラン)

シャンパーニュでは大手の有名メーカーが農家からぶどうを買い付け、自社の工場でシャンパーニュを仕込む「ネゴシアン・マニピュラン」が一般的ですが、ミシェル家は、マヴィの他の生産者と同様にぶどうの栽培からワインの醸造、販売までを1つのドメーヌで行う貴重な「レコルタン・マニピュラン」です。

まさに家族一丸となってドメーヌに携わっており、現在はドメーヌの責任者でもあるブリュノさんが畑仕事を、奥様のカトリーヌさんが経理を、息子のクレマンさんがセラーの管理を、娘のポリーヌさんがワインの醸造を、娘婿のギヨームさんが広報や販売を担当しています。

ミシェルさんたちは、レコルタン マニピュランであることに「自由」と「責任」があると考えています。ぶどうやワインの声に耳を傾け、彼らがどんなワインになりたいかを感じ、その通りに造る自由があること。ぶどうを植えてからワインを醸造して、そしてお客さまに引き渡すまで、最初から最後までを通して、全てにおいて責任を持てること。この2つのことに、ミシェルさんたちはやりがいと満足を感じています。

彼らは大きな市場が求めるままに、画一的な味わいのシャンパーニュを大量に造る必要がありません。自然が望むまま、また自分たちが望むままのワイン造りを目指し、挑戦していくことができるのです。

畑と風景

娘婿で広報担当のギヨームさんに畑を案内してもらいました。


気候と土壌

ミシェル家の畑は、エペルネの南丘陵に位置しています。気候は大西洋性・大陸性の両面の特徴を持っています。降水量が多く、平均気温もフランスの他の地方よりも低いため、本来はワイン用のぶどうには向かない気候でした。(シャンパーニュ特集) 日当たりのいい丘陵地にある畑の土壌は、主に粘土質と石灰質です。

畑と風景
見晴らしのよい丘陵地の畑


まずは質の高いぶどうがあってこそ

ぶどうの栽培も、ワインの醸造も、販売も、全て自分たちで行うミシェルさんたちですが、何よりも労力を注ぐのはぶどうの木の手入れです。

「質の良いぶどうができなければ、素晴らしいワインを仕上げることも、ましてや売ることもできません」

ミシェル家ではコンポスト(肥料)を手作りしていますが、これはシャンパーニュではとても珍しいことで、おそらく自分たちしかやっていないのではないかと話していました。 剪定したぶどうの木から作ったウッドチップや麦類などの植物と一緒に馬糞に入れて、年4回トラクターでかき混ぜ、年間110tのコンポストを作ります。

コンポスト
コンポストは一部を水に溶かして沸かしたものを撒く

コート ド ブラン地区にある12haのぶどう畑ではピノムニエを50%、シャルドネを50%栽培しており、ピノノワールはごくわずかしか育てていません。支柱は木を使い、マヴィの他の多くの生産者さんと同様、畝はひとつおきに耕しています。

畑と風景
木の支柱が使われているぶどう畑(手前)


醸造所はいつも挑戦の場

2つある醸造所の1つからは、シャボーの町が見えます。

畑と風景
醸造所から見えるシャボーの町

傾斜に立てられた醸造所は縦に長く、醸造過程で果汁が上から下の設備へ移っていくよう効率よい配置で置かれています。清潔でどこもぴかぴかです。ぶどうの果汁を扱うときは、従来のピストン式ではなく、果汁への負担が少なくゆっくり液を引き上げることができるロータリー式を取り入れています。

畑と風景 畑と風景
清潔な醸造所、ロータリー式のポンプ

ピノムニエがお気に入りの品種だというブリュノさんは、現在ピノムニエ100%でSO2フリーのシャンパーニュにも挑戦しています。


オーガニック転換のきっかけ

オーガニックに転換した理由はまずは自分たちがぶどう畑のすぐ近くに住んでいるので、できるだけきれいな環境の下に生活をしていきたいと望んだため。そして畑の土を丹念に耕して、ぶどうが健康に育っていくことで、ワインの味や香りの質がより高められるだろうと考えたからです。

ブリュノさんがオーガニック農業を始めるきっかけになる出来事を教えてくれました。

ブリュノさんは、ある年に畑で小さい赤グモ(Acariens rouges)がぶどうを食べているのを見つけます。そのとき、ブリュノさんには赤グモを駆除するためにヘリコプターで農薬を撒くか、赤グモを食べる大きいクモ(typhlodromes)を畑に放すかという選択を迫られました。ブリュノさんは、農薬をまかず、後者の大きいクモを放す方を選びました。どうなることかと見守っていたブリュノさんですが、大きいクモは赤グモだけを食べてぶどうは食べないので、結局2年で赤グモを撲滅することができたのです。このことがきっかけで畑の生態系というものを理解し、オーガニック農業の考え方により近づいていきました。

草花あふれる畑


18世紀の修道院のカーヴで眠るシャンパーニュ

ミシェル家のカーヴは、18世紀に建てられた修道院のもので、地下に続く階段を降りると500メートルほどの広い空間に続いていきます。

カーヴの入り口
地下へ降りる階段

案内してくださったギヨームさんはカーヴへ向かう途中「ここは天国への入り口だよ」と冗談を言っていましたが、所狭しと並んだシャンパーニュの瓶を見るとワイン好きにとっては本当に「天国」そのもの光景です。

カーヴの空間 カーヴの空間
広いカーヴの中には熟成中のシャンパーニュが

壁はシャンパーニュのカーヴの特徴でもあるチョーククレイでできており、触ると濡れたチョークのように指に土がつきます。シャンパーニュをストックするのに十分な空間があるため、ミシェル家のシャンパーニュはこのカーヴで最低でも4年以上熟成してから出荷することができます。

チョーククレイの土壁 ワインのストック
適度に保湿されるチョーククレイの土壁と、シャンパーニュのストック

電球がついていない部屋があったので理由を尋ねてみると、なんと行き止まりだと思っていた壁の先にある空間を偶然見つけたのだとか。ロマンが広がるカーヴです。

カーヴの中


日本でオーガニックワインを楽しんでいる皆さまへのメッセージ

「マヴィと出会ったことで私たちのワインを日本のオーガニックワイン好きの皆さんに紹介することができて、とても嬉しく思います。私たち自慢のシャンパーニュと共に、皆さんに素敵な時間をお届けできることを願っています。」

美味しいシャンパーニュを
実はスタッフ訪問の2日間前に、ブリュノさんにお孫さん(つまり、ポリーヌさんのお子さん)が誕生していたそう!お忙しい中本当にありがとうございました。

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スタッフの訪問記【2019年1月】

フランス・シャンパーニュのドメーヌ、ヴァンサン・ブリアールを訪ねた後、同じシャンパーニュのもう1つのドメーヌ、ミシェル・ブリュノを訪ねました。雪の中を車で走り、マルヌ川を挟んで、さらに南に向かいます。

門のある入り口に到着。迎えてくれたのは広報を担当しているギヨームでした。

このドメーヌは現在当主のミシェルが畑を担当し、娘のポリーヌが醸造を担当。ギヨームはポリーヌのご主人です。さっそくギヨームが地下のカーヴヘと案内してくれました。

地下へと続くこの階段を降りるのは本当にワクワクします。降りるとそこは300年前の修道院をそのまま利用しているカーヴで、500メートルもの空間が広がっています。

カーヴにはたくさんのワインボトルがズラリ。

中にはこんなヴィンテージもありました。なんと1929年、1937年。

これは売ってないよ、とギヨームが。やっぱりそうですよね(残念)少し専門的な話になりますが、シャンパーニュは一度ワインをつくって瓶詰めした後、最低でも15か月以上熟成させて、その間に出来た澱を瓶口にためて最後に取り除き、改めて栓をするやり方で作られます。

ギヨームが熟成中のボトルを光にかざして澱を見せてくれました。この黄色い光には理由があって、透明なボトルを熟成させるにはこの色が一番良いのだそう。

ただ透明ボトルの使用は2010年を最後に今後はとりやめるとのことでした。

理由を聞くと、透明なボトルは新品になるので環境に良くないため。代わりに栗色や緑色のボトルだとリサイクルを使えるので、今後はそうしていくとのことです。

というのも、シャンパーニュをつくる際に排出される二酸化炭素のトータル量のうち、実に半分がボトルを作る際に出るものなのだそうです。

トラクターなどの方が影響が大きいかと思いましたが、トラクターによる二酸化炭素は全体の5%とのことでした。

こちらは熟成中のワインボトル。王冠とコルクの2種類あります。

普通シャンパーニュの熟成に使う栓は王冠ですが、ここでは特に長く熟成させるボトルにはコルクで栓をするのだそう。

そんなに長い熟成なら王冠の方が空気を通さないから良いのでは?と聞くと、王冠は内側のパッキンがもろくなるし、コルクはゆっくり空気を通すため、そちらの方が良い熟成をするとのことでした。

それ以外にもこのドメーヌでは通常のシャンパーニュの製法とは違う独自のやり方を研究して、取り入れている様子が伺えました。

聞けば聞くほどいろんなこだわりを持っていることを感じますが、中でも特に大切にしているこだわりに熟成があります。

熟成を十分にしていないシャンパーニュは、攻撃的でエレガントさがなく、納得できないため、時間はかかるけど必ず長い熟成をさせてから出すそうです。

実際に、現在出荷しているワインは2010年ヴィンテージまで、それより新しいものはまだ商品にしていないとのこと。

現在2019年なのですでに9年もたっている訳ですが、通常出荷されるシャンパーニュの熟成期間15カ月とは比べ物にならないほどの長い時間です。

そういえば、先日赤坂店の14周年パーティでお披露目して新発売したばかりの「ブランドブラン・キュヴェドブルース・プルミエクリュ」(※オンラインショップでは3月上旬発売開始予定です)も2010年のヴィンテージシャンパーニュでした。

長い熟成を経ていますが、飲むとしっかり強靭な酸味が素晴らしく、驚くほど長い余韻が印象深いエレガントな味わいでした。

このシャンパーニュの名前にある「ブルース」というのは畑の名前で、1級格付けの特別な畑から出来たシャンパーニュです。

この畑の特徴を聞くと、南向きで斜面の上にあり、陽当たりが最高に良いのだそう。力強い味わいの理由が理解できました。

また、さらに別のとっておきの畑のことも教えてくれました。

こちらがその畑から生まれたワイン。PATARDというのが畑の名前でこちらも1級畑、628という数字は出来た本数です。ものすごく少ない量!

というのも、この畑は2年前に生まれたギヨームとポリーヌの間の赤ちゃんの為に、記念で購入した畑なのだそうです。

その大切な畑で初めて仕込んだ2017年のワイン。これも飲めるようになるまでは時間がだいぶかかりそうですが、でもギヨームはこのワインはあまり販売はしないで、この子が大きくなった時の大事な機会に使いたいと言ってました。

結婚式とか?と聞くと、いいね!とうれしそうに笑うギヨーム。その時にはこのワインはどんな味わいになっているのでしょうね。

ミレジムビオの会場で、ポリーヌさんとお母様のカトリーヌさんにも会うことが出来ました


レポート:2019年1月(野口)


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