ショヴァン家
ショヴァン家のプロフィール
フランス・ロワール
ドメーヌ ピエール ショヴァン
Domaine Pierre Chauvin
2008年から
2005年からオーガニック農業へ転換。ロワール原産で特にアンジューの特徴的な品種であるシュナン ブランの魅力を広めるべく、ドメーヌの土壌を限りなく反映したワイン造りを目指しています。
ショヴァン家の詳しい情報
【オーガニック歴】認証は2008年より
2005年からオーガニック農業へ転換。ロワール原産で特にアンジューの特徴的な品種であるシュナン ブランの魅力を広めるべく、ドメーヌの土壌を限りなく反映したワイン造りを目指しています。
ロワール渓谷、アンジューの魅力をいっぱいに感じて
ドメーヌ ピエール ショヴァンは、ポール=エリック ショヴァンとその妻ミレイユ ヴィニュロン、そして義理の弟であるフィリップ セブロンの3人で運営しています。彼らは、ロワール原産で、特にアンジューの特徴的な品種であるシュナン ブランの魅力を広めるべく、ドメーヌの土壌を限りなく反映したワイン造りを目指しています。
農家としての歴史
現在のドメーヌを形成している初期のいくつかの畑は、1860年に購入しました。
ラブレー シュル レイヨンの村の中心に位置する現在のカーヴの最初の一部は1910年に建てられ、以来ドメーヌは15haを運営している現在の代に至るまで、ショヴァン家の中で受け継がれてきました。
雑草がたくさん生えた自然な畑
ワイン造りのやりがい
ワイン造りという難しい仕事に対して、何よりもワインとぶどう、そしてそれらを生み出す風景と遺産(家族に引き継がれてきたもの)に対する情熱を持って取り組んできたというショヴァンさん。
ワイン造りに夢中になるのは、ワインという1つのものを年中、そして季節の流れに従って創造するという真の仕事がそこにあるからだと言います。
土壌から醸造、そして熟成過程や販売に至るまで、ワイン造りにはバラエティに富んだ仕事があり、その中でより良いものを生み出すため様々な選択をすることになります。
そして、ショヴァンさんたちは次第に「オーガニック」という選択を意識し始めたのです。
オーガニック
ショヴァンさんたちは、自身のぶどう栽培とそれが環境に与える影響について、2000年から自問を始めていました。まずは統合農法憲章(日本でいう、特別栽培のようなもの)に加盟します。そこからさらにぶどう栽培の方法を彼らなりに進化させ、2005年に公的なオーガニック認証の取得を決意しました。
「この選択は私たちの活動が環境と健康に与える影響について意識をするというものです。つまり、より汚染を減らし、健康的に生産するということです。さらに私たちは、この方法がワインにも影響を与えたことに気づきました。数年間のうちに品質が向上していたのです。より特徴や、上品さ、個性が出るようになりました。
オーガニック農業は決して新しいことではありません。我々の祖父母世代にはそれとは知らずに実践していたものです。行き過ぎた集約農業や化学物質を駆使した農業の末に、より持続可能な手段へと戻ることは最終的には賢明な選択です。オーガニック農業で数年間生産をした今となっては、前のようなやり方に戻るということはもはや考えられません。私たちにとって、高品質のワインを造るということは、それをもたらす植物と大地に敬意を払いながら生産するという以外に何も思いつきません。」
また、これからのオーガニックについて彼らは将来の発展に確信を持っていると話します。
「私たちの地方ではますます多くの生産者がオーガニック農業へと転換し始めたり、することを検討しています。今のところはオーガニックワインはまだワイン生産全体から見ればマイノリティではあります。しかし事態は良い方向へと進んでいます。」
ぶどう畑にて
ワイナリー
ショヴァン家のドメーヌは、変化に富んだ景観をもつロワール河を中心に広がるロワール渓谷地方にあります。古城がその河岸に点在ずる風光明媚な地方で、美しい森も広がっています。
近くの町はアンジェ(25km)、ソミュール(40km)。数多くのロワールの古城や美しい邸が近くにあります。
年間の降雨量は平均600mm。温暖で穏やかな大西洋岸気候で、なだらかな斜面の丘と谷が続く景色が見えます。ドメーヌの土壌は乾いた片岩質で、表面は砂利の多い第三期地層の土地、地中は砂、小石または粘土の層になっています。
畑の広さ | 14.5ヘクタール |
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栽培全品種 | シュナン、カベルネ フラン、グロロー、ガメイ |
地質 | 乾いた片岩質で、表面は砂利の多い第三期地層の土地。地中は砂、小石または粘土の層がある |
酵母 | 添加しない、絶対に添加しません |
フィルター | 使用 |
清澄 | 行わない |
熟成方法・期間 | ステンレスタンクとセメントタンク、いくつかのキュヴェについては樫樽、その他(一部にはグラスファイバーのものもあり) |
収穫方法 | 全量手摘み |
ワイン造り
ワイン造りで心がけていることは?
「分量をごくわずかにしたSO2を除き、醸造過程でのあらゆる添加物を避けつつ、できるだけ健康的に、できるだけ自然に生産すること。」
彼らが目指すワインは、独自の個性を持ち、ドメーヌの土壌を可能な限り反映したワインなのだそう。
「作りたいのは、職人的なワイン。それはすべての平準化された(個性のないのっぺらぼう的な工業的)ワインの対極にあるものです。」
そのこだわりが現れているのは、特にワインの香りです。
「私たちは、果実の香りが生かされたまっすぐではっきりとしたワインを造ろうとしています。私たちのワインを飲んでみると、非常に熟したぶどうを感じるはずです。」
色合いも美しいマムゼル ビュル
地域にかける思い
「ロワール渓谷、特にアンジューは、穏やかで調和の取れた景色が広がり、温暖で心地よい気候で、建造物や豊かな歴史的遺産のある地方です。
ぶどう栽培は、アンジューでは6世紀から知られています。
シュナン ブランはロワール原産の品種で、アンジューで初めて栽培されました。特に、ラブレー シュル レイヨンの中の、私たちのドメーヌがあるコトー デュ レイヨンの私たちの畑においてです。」
そんな地域の特性を大切に思う彼らは、いつか、アンジューとそのシンボル的な品種であるシュナンが、ブルゴーニュのもっともすばらしいグランクリュのもつ称号と同じくらい、偉大な白ワインとして本来の価値を認められるようになることを願っているそうです。
メッセージ
「私たちは、アンジューとコトー デュ レイヨンのワインを生産するため、全身全霊を込め、またすべてのノウハウを駆使しています。
これらのワインが日本のワイン愛好家の皆さんのお口に合いますよう、そして多くの喜びとロワール地方をもっと知りたいという欲望をもたらしますように!」