ペルチエ家
ペルチエ家のプロフィール
フランス・ブルゴーニュ
シャトー ド プレモー
Chateau de Premeaux
白ワイン用のぶどうと白ワイン:1999年から、赤ワイン用のぶどうと赤ワイン:2004年から転換開始(完全にオーガニックになるのは2012年末)
生産量の95%までが個人客、仏国内消費という希少なオーガニックのブル ゴーニュ。畑担当の父と醸造販売担当の息子の二人三脚。シャトーは壮観で村の中で 際立つ美しさ。ノンフィルター、樹齢300年の樫樽など随所にこだわりが見られる。
ペルチエ家の詳しい情報
【オーガニック歴】認証は1999年より
生産量の95%までが個人客、仏国内消費という希少なオーガニックのブル ゴーニュ。畑担当の父と醸造販売担当の息子の二人三脚。シャトーは壮観で村の中で 際立つ美しさ。ノンフィルター、樹齢300年の樫樽など随所にこだわりが見られる。
ドメーヌについて
地元で愛されるワイン ~ほぼ100%が国内消費の希少なブルゴーニュ生産者~
私たちはコンクールには出品しません。私にとっての一番のメダルはお客様に喜んでもらうことです。
ワインを買うときは、アペラシオンではなく、ワインを味わう喜びのためだけに選んでください。私たちの仕事は大変ですが、毎朝起きるときたった1つのことが頭に浮かびます。「私たちは喜びを生み出しているのだ」と。
どうぞおいしい1杯を。ブルゴーニュから心からの挨拶を送ります。
ブルゴーニュのニュイ サン ジョルジュに畑を持つ、シャトー ド プレモー。ペルチエ家が1920年にシャトーを購入し、以来家族で経営されています。
2010年現在、(思い立って訪れたニューカレドニアで1999年に人生の転機を迎えたという)ちょっとヒッピー風の(長髪の)アルノーさんが5代目です。
ほとんどいつでもどんなときでもワインに関わっているというアルノーさん。息抜きも「人に会って自分が一番情熱をかけているもの…つまりワインを紹介しながら、知ってもらうこと」
情熱的で、実直で、聡明な若者(2010年現在32歳)。
またしてもマヴィは、将来も楽しみな素晴らしい造り手に出会うことが出来ました。
実は、プレモーのワインはほぼ地元で消費されています。
95%以上が個人向け。ほとんどがフランス国内の販売で若干ベルギーに売っているのみ。レストランが4%くらいで、ワインショップはリヨンとトゥールーズにそれぞれ1軒ずつ卸しているのみ!つまり、入手困難。しかしマヴィのパートナーであるボアソー教授がペルチエ家と古い友人で、オーガニック認証が取れたことをきっかけに紹介してくれたのです。人の縁に感謝!
農家としての歴史
シャトーは、1769年に火災にあった古い要塞の石を使って19世紀に建てられたものです。ドメーヌは、20世紀初頭に作られペルチエ家で代々引き継いでいます。
ぶどう栽培ならびに醸造のノウハウは父から息子へとずっと受け継がれてきました。
やりがい
お客様がワインを飲んで喜んでくれるのを見るのがアルノーさんの喜び。また自分自身が自分のワインを試飲するのも楽しみだそう。
マヴィ訪問時にもたくさん試飲させていただきました
ただ、それを「喜び」にするには、品質を追求する責任がとても重要。アルノーさんはご自身にも、一緒に働く仲間にも、求める品質のためには一切妥協をしません。気に入らない仕上がりであれば販売することは出来ません。
目指しているのは、たっぷりとしたふくよかなワイン。アルノーさんは飲んだときにぶどうの未熟さを感じるワインには我慢できないとのこと。例え発酵段階でも(ワインが仕上がる過程にあっても)、最高に熟した果実であれば未熟さは感じられないと言います。
オーガニック
アルノーさんの父上アランさんは、1995年にオート コート ド ニュイに当時羊が放牧されていた広大な土地(標高275m)を相続した後、その土地を可能な限りそのまま手を入れずにおこうと決意しました。変える必要のない美しく牧歌的な景色、汚染されていないきれいなワインを飲みたいという思いが、その原動力です。
大地を汚染することにつながらない方法で栽培を行なっている土地、そしてオーガニック農業で作られた製品を消費し、体に良いものを飲んで食べるということを子ども達に伝えていけることは、家族の誇りになっています。
また、慣行農法とオーガニックの違いを聞いたところ、「一般農法は熟すのが遅いがオーガニックはすごくよく熟す」とのこと。同じ時期に収穫しても熟し加減が違うそう。熟すのを待つのは、生産者にとってリスクがあることだから、これは生産者にとても良いこと。
シャトー
冬の寒さは大変厳しく(最低マイナス20℃)、夏は暑い(35℃まで達します)、プレモーがある人口400人の村は丘の麓にあります。村の出口すぐのところに、見事な森を背後に持つ信じられないほど素晴らしいクロ(畑)があります(クロ ド ラルロー、クロ デ アルジリエール、クロ デ コルヴェ パジェなど)。
畑の広さは13.5ヘクタールで、各ワイン年間数千本のみを生産しています。
ワイン造り
アルノーさんは言います。「土壌(テロワール)が何よりも大切です。ブルゴーニュにおける私たちがラッキーなのは、地下層がすべて違っているぶどう畑を別々の区画に持っていることです。この違いにより、必ずしも典型的ではない、違いをもったワインが皆さんに提供できるのです。これは私にとって、とても大切なことです。」
こだわりは、畑の中の区画ごとに厳密に分けて醸造すること。
また、畑でも醸造でも最大限可能な限り自然に任せます。 病気の予防にも何か薬を使用するわけではないので、非常に短く剪定し、北側の葉はすべて取り払い、腐敗を防ぎ、完熟度を上げるために摘果を行なうなど、非常にぶどうの樹に手をかけます。こうした作業を行なうため、人手がたくさん必要です。
地質 | 地層がぶつかりあっている場所で、粘土石灰質層 |
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剪定 | コート ド ニュイはすべて1.2m、オート コート ド ニュイは2.1m |
フィルター | 不使用 |
清澄 | 行わない |
熟成方法・期間 | 木樽で12~19ヶ月 |
収穫方法 | 手摘み |
スタッフの訪問記【2011年1月】
若き当主のアルノーが迎えてくれたのですが、実際にお会いしてみると写真よりも数~倍イケメン!整った顔立ちで背が高~い!笑顔もとても素敵でした!
同じく笑顔がやさしいお母さまともご挨拶。同じ敷地内に暮らすご両親で4代目、アルノーで5代目になるそうです。
まずはアルノーの運転で畑の見学に。ペルチエ家の畑は「ニュイ サン ジョルジュ」というところに位置します。
あまりにも有名なワイン産地ブルゴーニュの中で、特に主要な産地は「コート ドール」=フランス語で「黄金の丘」と言われていますが、ここペルチエ家はそのコート ドールの北エリアのコート ド ニュイ地区。その中でも一番南がニュイ サン ジョルジュになります。
ブルゴーニュでは特に際立つ畑に、特級、1級の格付けがされています。ここニュイ サン ジョルジュは特級畑がひとつもなく、あるのは1級畑のみ。特級畑がないということは、そんなに良い産地ではないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。「ニュイ サン ジョルジュにはじゅうぶん特級に匹敵する畑はあるが、他にもあまりにも素晴らしい1級畑が多すぎて、どこもかしこも特級にしなければならず、ニュイ サン ジョルジュ中が特級畑になってしまうから」という話があるくらい、恵まれた土地なのです。
しかも特級畑はそれだけで1級よりもずっと価格が高騰するので、ニュイ サン ジョルジュの1級畑は実はものすごくお得な産地なのです。
畑に到着、まさに丘の斜面が広がっています。斜面を登ったところでアルノーが、
「ここがクロ デ ザルジリエールの畑、まぁ悪くない畑だよ。」
と冗談ぽく説明してくれました。「悪くない」なんて!これがあのクロ デ ザルジリエール!この畑はニュイ サン ジョルジュにある1級畑の中でもとりわけ素晴らしいといわれる畑です。悪くないどころか!!
それにしてもさすがブルゴーニュのコート ドールの畑。とても細かく区分けがされています。
「すぐそこまでは1級の畑だけど、でもここからは違う区画になるよ」とアルノーが詳細に分かれている説明をしてくれました。
ブルゴーニュではミクロ クリマといわれる細かな畑の味わいの違いが何よりも大きな魅力と言われます。そして実際に私たちもその畑による味わいの違いをまさに体感することになるのですが、それは後ほどの醸造所の試飲でのお話で。
この小さいクロ デ ザルジリエール畑、アルノーはとても大切に大切に、手をかけて愛しているのが話していても伝わってきます。実はこの畑の隣に位置する造り手さんがオーガニック栽培をしておらず、アルノーが栽培の仕事をはじめた際、そのお隣さんのところに行って、「自分が本当に責任を持って、心をこめてやらせてもらうので、あなたのこの区画のぶどう栽培を任せてくれませんか」と、なんと直談判したそうです。自身のクロ デ ザルジリエールの畑から近い隣の畑がオーガニックでないことが、どうしても我慢できなかったから。最初は相手にされませんでしたが、しだいに熱意が通じて、今ではお隣さんの畑もオーガニックになっているそう。聞いてうれしくなりました。
その後さらに車で上へ、景色もがらりと変わった丘の上に広がる別の畑の見学へ。見晴らしの良い、美しい景色が広がる場所。それだけにかなりの強風が吹き抜け、恐ろしく寒い!!!
ブルゴーニュの冬の寒さは聞いていて、この日も出来る限りの厳重装備で挑んだのですが、ここの風の冷たさにそんな私の予想は軽く超え、皮膚の出ている部分、耳、指などはすぐに感覚がなくなりました。でもアルノーいわく「この吹きぬける風がいいんだ、良いぶどうができるのに欠かせない」とのこと。
ここはかなり広くペルチエ家の敷地となっているようです。アリゴテの畑が広がっています。そこから少し離れたところにこれからシャルドネを植える予定だそう。
この土地は大きい石がゴロゴロ転がります。その石があまりにも大きすぎるため、大型の機械で5、6回も砕き、小さくしてから畑に戻すのだそうです。
使用しているオーガニックの堆肥の袋もありました。
また今後、このぶどう畑を眺められるように、家も建てる予定なのだそう。こんな見晴らしの素晴らしい地で、美味しいワインを、それを生んでくれたぶどう畑を眺めながら味わえるなんて、なんて幸せなのでしょう・・・あぁその時にもう一度来たい・・・。
そんな遠い目で妄想している私をアルノーは知ってか知らずか、家はまだ建っていなくとも、この小さい避難小屋でみんなで乾杯しようと、なんとワインを車に積んでおいてくれました!しかもグラスも!なんて楽しい提案をしてくれるんでしょう。
さっそくオート コート ド ニュイ白を開け、グラスに注ぎみんなで乾杯!やっぱり最高に美味しい白です!でもあまりにも、あまりにも寒すぎて、ひとくち飲んだらすぐに避難小屋にみな退避しました。
そのあとは、さらに車で今度は斜面の下へ移動。ブルゴーニュ ピノ ノワールのできる畑です。
ちょうどその畑では、剪定のプロ3人が作業を行なっていました。剪定はなるべく遅くまで待って、ぶどうの樹液ができるだけ下に下りてきたあとに剪定した方が、良いワインに仕上がるのだと今回の各地への訪問で教わりました。それを証明するかのようにアルノーのところも、持っている畑の一番下のクラスの畑で剪定がやっと始まったところでした。
剪定は、ぶどうの樹からいくつも伸びた枝の中から、今後伸ばして実をつけてもらう1本の枝だけ残してあとは切ってしまう作業なので、非常に注意が必要です。剪定のプロというのが存在するのもそんな理由からです。 女性1人、男性3人のチームで行なっていましたが、アルノーと話す様子から、彼らを非常に信頼し、理解し合えている様子が伝わってきました。
そしてなんと少しだけですが、その作業を体験させてもらえることに。電源の入ったベストのようなものを背負い(けっこうズシリとしています)、ハサミを手に、ぶどうの枝をカット!けっこう太い枝もすんなりとあっという間に切れてしまいます。それだけに間違えると怖い!どの枝か慎重に聞きながらカットしていきました。でもプロはそれをみるみる仕上げていきます。
こうして畑をたっぷりと見学させてもらったあとは、醸造所の見学です。さきほどご挨拶した試飲スペースの奥の扉が醸造所になっていました。
以前、ルーションのブーリエ家でも見た風船式のプレス機があります。これは中で風船が均等に膨らみ、中に入っている実が均一に押されるしくみ。ぶどうの実へのストレスなくたいへん優しくしぼれるという最新式のプレス機です。
そしてその先にはステンレスタンク、さらには樽がたくさん!
アルノーはこの樽には大変なこだわりを持って使っているとのこと。(アルノーは何を聞いても全てに大変こだわり抜いている印象ではありますが・・・)ひとつ10万はするので高価だが、他の樽では得られない香り、仕上がりになるのでこれを使用しているとのこと、なんと樹齢300年にもなる樫の木を使っているのだそうです。
ただしクロ デ ザルジリエールについては、この樽は使わないとのこと。素晴らしい畑のぶどうなのになぜ?と思いましたが、クロ デ ザルジリエールは非常に繊細な味わいの出る畑なので使わない、この果実の繊細さを最大限に生かしたいから、とのことでした。なるほど、その畑によって最上の生かし方があるということです。
また、酵母について聞くと、アルノーは添加はしないそうです。笑顔でまわりを指差しながら、「このへんにいるんだよ」と。 !!これとまったく同じ光景、見たことがあります!2007年に訪れたボルドーの地で、ポーレットおばあちゃんに会った時。ポーレットも醸造所で周りを指差しながら「ここにいるんだよ」と言っていました。「土とワインが酵母を通して循環しあう、これこそが命だよ」と。
あまりにも同じ光景だったので、びっくりしたと同時に、とてもうれしくなりました。ボルドーとブルゴーニュで場所は違いますが、かたや84歳のポーレットの自然を大切にしたワイン造りは、32歳の若き当主アルノーにもつながっていたのですから。ただ、アルノーはそういうやり方を大切にしながらも、自身での品質に対する研究も常に欠かしません。
「親の代からの分析会社にワインのチェックを頼むと、『あれを加えろ、これが必要(調整をする添加物のこと)』と言われる。でもそれはおかしいと思い、親交のある分析会社に依頼するようになった。その人はそんなことを言わず、最小限のアドバイスをしてくれるが、でも自分はそれをそのまま全て行なうことはせず、もちろん添加物を加えることもしない。添加をする酵母は故意にその味を作るもので、それを開発する会社を儲けさせるだけだと思う。そんなのはばかげたことにしか思えない」とのことでした。
ステンレスタンクや樽から醗酵中の2010年のオート コート ド ニュイやブルゴーニュ ルージュなどを試飲させてもらいましたが、すでにもう美味しい!白はすでにマヴィで販売開始していましたが、赤を試飲するのはこれが初めてです。一気に気持ちが高まりました!
そのワクワクがきっとぜんぶ顔に出ていたのでしょう。このあと試飲スペースに移動して、いよいよ試飲をさせてくれることに。
「水平と垂直どちらがいい?」とアルノー。水平テイスティングとは年代が同じで違うワインを試飲することで、垂直テイスティングとは同じワインの年代が違うものを試飲することです。
「なんて幸せな質問だろう・・選べない!」と思いつつ、いろいろなワインを味わってみたいと思い、水平でお願いすることに。その体験は、素晴らしいものでした。2008年、2009年のアリゴテ、オート コート ド ニュイ白、ブルゴーニュ赤、オート コート ド ニュイ赤、コート ド ニュイ ヴィラージュ赤、ニュイ サンジョルジュ赤、ニュイ サン ジョルジュ プルミエ クリュ(1級) クロ デ ザルジリエール赤・・・すべて試飲させて頂きました。
白もそうですが、赤のなんと美味しいこと。
一番カジュアルなクラスのブルゴーニュ ルージュでもう十分にしっかりとした果実味を感じることができます。アルノーは「飲んだ時にぶどうの未熟さを感じるワインにはガマンできない、果実は常に最高の熟し加減の時が最良の仕上がりになる」と話していましたが、そう言うとおり、かなり熟するのを待って収穫しているのが味わいから感じられます。ただその仕上がりは非常にエレガント。
そして次のクラスのオート コート ド ニュイ赤を試飲して、その素晴らしい味わいに驚きました。このクラスとは思えないほど力強く、品格のある味わいです。さらに次のコート ド ニュイ ヴィラージュ赤へ進めると、その力強さはまたグッと増します。そしてニュイ サン ジョルジュはさらに完成度を増していきます。そしてニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ “クロ デ ザルジリエール”赤、今までの力強さを増していく味わいとはガラッと変わって、本当に繊細・・・ブルゴーニュのミクロ クリマの醍醐味をまさに体感しました。力強さとは違う、でも弱いわけでは決してなく、この特別な畑が持つ深みのある繊細さ・・・。忘れがたい余韻がいつまでも続きます。
そして実はもうひとつ、とっておきの特別な畑のワインも試飲させて頂きました。それはやはり1級畑のクロ デ コルヴェパジェという畑の赤ワイン。この畑は本当に小さい上、アルノーにとっても特別な畑だから、本当に納得した年しかワインをリリースしないのだそうです。今までに造られた年を聞くと、なんと99年、02年、05年、09年のみ!そのたいへん貴重なワインを体験させて頂きました!
その味わいはもうただ素晴らしいのひとこと。なんという完成度でしょう・・・。クロ デ ザルジリエールとはまた全然違う味わいです。どちらも身悶えしてしまうくらい美味しいのですが、こちらはしっかりとした強さのある味わい。構造がしっかりしているので、できれば10年後、20年後にもう一度会いたい…と切ない思いで強く願いました。
それにしても、すべて同じピノ ノワール100%からできているのに、驚くほど畑によって異なる味わい。まさにブルゴーニュの凄みを、今回初めてのブルゴーニュ訪問で強烈に感じました。
これだけ試飲させてもらい、アルノーに「一番お気に入りの畑は?」と質問してみました。「ん~」と考える様子を見せたあと、返ってきた答えはなんとオート コート ド ニュイ!すっかり「クロ デ ザルジリエール」か「クロ デ コルヴェパジェ」だと思っていた私は驚きながらその理由を聞くと、「クロ デ ザルジリエールはもちろん素晴らしい、でもその答えは当たり前すぎるから。オート コート ド ニュイの畑はAOC(格付け)を超えた驚きをくれる」まさに先ほど試飲して「このクラスとは思えない!」と驚いたところだったので、その答えには本当に納得でした。本当に格付けを超えた素晴らしい味わいです。
そうして至福の試飲体験は終了。
すると醸造所にはかわいい訪問者が。アルノーの3歳の娘リルーと、奥様のクロードです。リルーはなんとキティちゃんのニット帽をかぶっています。実はフランスの女の子の間でいまキティちゃんが大人気と事前に情報を得ていたので、キティちゃんのおみやげを持ってきていました。これは良かった!とそのおみやげ、キティちゃんのお菓子がたくさん詰まったポシェットを渡すと、うれしそうに肩からかけてくれました。
イケメンのアルノーもすっかりお父さんの顔。アルノーはオーガニック農業で造られたものをいつか娘リルーに引き継げることを、本当に誇りに思っているそうです。
レポート:2011年1月(野口)