口いっぱいに広がる贅沢な甘み
このワインがあればデザートはいりません。
高級感溢れる1本で、手間要らずのリッチな食卓に。
黄金に輝く液体を冷やして、グラスに注ぐだけ。ワイン好きの方にはお菓子よりも嬉しいデザートになります。
16世紀末から17世紀初めのフランス国王アンリ4世の故郷のワインであり、アンリ4世もこのジュランソンを好んでいました。
とろりとした甘いワインを口にすれば、すっかりセレブ気分♪
有名人つながりでいえば、三銃士のダルタニャンもこの地方の出身。歴史好き、小説好きの方は、ロマンティックな気分に浸りつつ飲んでみては?
ワイン造りについて
10月末から11月頭にかけての遅い時期に、人の手で丁寧に収穫しています。収穫のタイミングは、熟した果実を好む鳥がよく来るようになるのがサインだそうです。
非常に高い糖度の果実を使うため、砂糖は一切加えていませんが、甘口の仕上がりになっています。法律では加糖が認められていますが、オリセさんは加糖しないのが特徴です。
「そのほうが美味しいから」
加糖しない方法は珍しいですが、オリセさんの成功もあってか、最近少しずつ増えているそうです。
収穫後、圧搾は禁じられているので、実を潰さないように、両端から板で挟むように優しくゆーっくり押して果汁を取ります。
果汁はその後、21日間発酵させないように8℃を保っておきます(空気に触れないよう、蓋は液面にぴったり下げておきます)。その間に果汁を休めたり、オリセさん自身もクールダウンしたり(笑)、分析したりします。
21日間経って問題がなければ、ステンレスタンクの冷却をやめ、11℃まで温度を上げます。すると、ぶどうに元々自然についていた酵母が活動を始め、発酵開始。酵母は加えません。
面白いことに、オーガニックでないものは、19℃まで上げないと発酵が始まらないとか。オリセさんのところは11℃で始まるのに!
ふくらみを持たせるため、6ヶ月間樽で熟成させています。冬は非常に寒く、木樽は温度管理が出来ないので、温度が下がり過ぎないよう保温トレーラーに入れます。
手間隙かけて造られた特別なジュランソン
輝く黄金色。
アプリコットやカリンの凝縮した香りに、華やかな黄色い花や、蜂蜜、アーモンドに、ほんのりと香るトーストのアクセント。
たっぷりと凝縮した果物の甘みを、強靭な酸味がしっかりと支え、素晴らしいバランスで骨格を造り上げる見事な仕上がり。
余韻も非常に長く楽しめる。
ジュランソンはフランスの中でも無名に近いワインだが、これを知らないのは、あまりにももったいない!驚きの味わいをぜひ。
温度は10~12度でお楽しみください。5~10年は熟成できるワインです。
※このワインは成分が凝縮していますので、澱が出やすくなっています。