ほのかな甘さが楽しめる軽やかな白ワイン
マヴィのラインナップでは珍しい、やや甘口の白ワインが登場です。
生産者は、既にデイリーワインとして人気の高いガスコーニュ キャトル セパージュ 白を手がけるバロー家。
すっきりした味わいのワインが得意なバロー家らしく、甘口ですが酸味の爽やかさ、後味のほのかな苦みとのバランスが良く、普段使いでカジュアルに楽しんでいただける味わいとなっています。
淡い輝きのイエローゴールド。
グラスを近づけると、グレープフルーツやマスカットキャンディに、フレッシュなハーブ、黄色い花やミネラルを思わせる香り。
口に含むと、まず生き生きとした果実味が広がり、ほんのり感じる甘みと共に爽やかな酸味が続く。
わずかな苦味が後味を引き締め、余韻にもマスカットをつぶしたような果実の風味が印象的。
ワイン単体で飲んでも、十分においしく、またガスコーニュ白よりも酸味がぐっと穏やかになるので、アペリティフから様々なお料理との合わせ、食後のチーズとなど、幅広くお楽しみいただけます。
バローさんこだわりの味わい
ほのかな甘さに仕上がっている「ノワゼット」には、バローさんの数々のこだわりが詰まっています。
このワインに使われているのはグロマンサンという糖度の高いぶどうです。元々はピレネー山脈の麓を中心に栽培され、ジュランソンなどの極甘口ワインの原料にもなっています。
バロー家の栽培品種の中でグロマンサンの収穫は一番最後で、完全に熟すのを待ちます。
糖分が高いため、発酵を続けるとアルコール度数は14~15度まで上がり続けますが、バローさんは途中で温度を下げ、発酵がそれ以上進まないように糖分とアルコール度数を調整します。
バローさんこだわりのバランスは「ワイン1Lあたりの糖分40g、アルコール度数12度」。糖分40gというのはかなり高めの割合ですが、グロマンサンの持つ酸味のおかげですっきりした後味で、甘さがそれほどあるようには感じません。
こだわりの味わいに何かこつがあるのか、現地を訪れたスタッフが尋ねてみると「秘密はそうやすやすと教えられないね」とはにかみ笑いを浮かべたというバローさん。
けれどもすぐにこんなことを教えてくれました。
「実は秘密なんてなくて、グロマンサンというぶどう品種の自然な良さを生かそうとしただけ。そこから何かオリジナルなワインを造りたかったんだ」
糖度が高く、しっかりした酸味も併せ持つグロマンサンという品種の特長がまさに生かされたワイン!
お話を聞いて納得です。
フランスの若者の間でも、最近は軽い飲み口のワインをアペリティフに飲むのが人気なのだとか。バローさんの辛口のガスコーニュも、このやや甘口のノワゼットも、アペリティフにぴったりの軽やかな味わい。
食前にさくっと飲んだり、パーティーなどで肩肘張らずにわいわい飲んだり、ぜひ新しいワインスタイルを楽しんで下さい。
ノワゼット=はしばみの名前の由来
ノワゼット=はしばみ。日本ではよくヘーゼルナッツという名前で売られている木の実です。
醸造所の隣にすぐノワゼットの畑があり、よく実が収穫できるので、ワインの名前に付けたそう。よく見るとラベルにもノワゼットのイラストが描かれています。ぶどうの収穫時期の秋を想像させる木の実が、バローさんが持つワインのイメージにぴったりだったのだとか。
ぜひラベルのデザインにも注目して楽しんで下さいね。