ラミレス家
ラミレス家のプロフィール
スペイン・リオハ
ラス セパス
Las Cepas
2003年から
銘醸地リオハ南部の乾燥しきった荒涼台地に位置し、わずかに流れる地下水脈が地表に現れたオアシスの周囲がぶどう畑。朴訥な兄が丹精して栽培、饒舌な伊達男の弟が醸す。メダル受賞も多数。
商品一覧:ラミレス家
ラミレス家の詳しい情報
【オーガニック歴】認証は2003年より
銘醸地リオハ南部の乾燥しきった荒涼台地に位置し、わずかに流れる地下水脈が地表に現れたオアシスの周囲がぶどう畑。朴訥な兄が丹精して栽培、饒舌な伊達男の弟が醸す。メダル受賞も多数。
古代ローマに思いをはせて
彼らの造るワインのひとつに、シンコ デナリオス(5枚のデナリウス*銀貨)という名前のものがあります。
*デナリウス(ラテン語)はスペイン語ではデナリオスとなります。その名前はある日、このワインの原料になるぶどうの畑の中で5枚の硬貨を見つけたことに由来します。畑から出てきた硬貨をきれいに洗うと、それは2000年以上前に古代ローマ人がリオハ川にたどり着いたときの、デナリウス銀貨であったことがわかりました。非常に雨が少なく様々な気候条件がぶどう栽培に適した彼らの土地では、なんと古代ローマ時代からぶどう畑があったといわれています。
歴史の風を感じる彼らのワインを、ぜひ一度お試しください。
乾燥した土地ということが伝わる畑の様子。
農家としての歴史
彼らは何世代にも渡ってぶどう栽培に従事してきました。それまでは大規模なワインのドメーヌにぶどうを販売するだけでしたが、2003年から自分たち自身でワインも造り、販売していくことを決めました。
ワイン造りの喜び
ラス セパスはラミレス兄弟による家族経営のドメーヌで、兄のサンチアゴさんが畑仕事を、弟のアルベルトさんが醸造を主に担当しています。
非常に限られた量の生産ですが、自身のワインを懇切丁寧に、そして環境に配慮して、大いなる喜びをもって造っているというラミレス兄弟。
彼らは、高品質のワインを醸造するためにすばらしいぶどうを育てることを誇りに思っているそうです。
オーガニック
「1995年、私たちは慣行農業からオーガニック農業を開始しました。私たちは環境に対して大いに敬意を感じていますし、質の高いワインは自然でなくてはならないと信じています」
生物多様性を維持するためにも、多くの生物そして大地を損なうことなく、大切にしなくてはならないと感じているそうです。
畑では、2年前から畝の雑草を生やしたままにしています。
周辺もまた畑の中も多様な生物にあふれる自然環境の中に共存し、そのことによって、害虫や菌から自然にぶどうを守ることにもつながっているのだそうです。
雑草はぶどうを様々な害から守ってくれます
ワイナリー
ぶどうの収穫は全量手摘み。それを12~14kgのかご(これはワイン界では極小サイズ!)に入れることで、ぶどうがその重みで潰れて果汁が流れ出したり、それにより腐敗することを防いでいます。
また、醸造を終えたぶどうは垂直型空気圧式圧搾機という機械で優しく絞ります。
効率は悪いですが、好ましくない味や香りを避けるために、時間をかけて丁寧に行います。
コルク栓は天然で、FSC認証*を受けたものです。また箱はリサイクル段ボールからできたものを使用するなど、ワインやオーガニックへの彼らのこだわりは、随所にあふれています。
畑の広さ | 36ヘクタール |
---|---|
栽培全品種 | テンプラニーリョ、グラシアーノ、ガルナチャ(グルナッシュ)、ヴィウラ、ヴェルデホ |
地質 | 地中深くが石灰質で砂利や大量の小石でできている地層 |
酵母 | 決して添加しない |
フィルター | 澱が非常に多いときだけ |
清澄 | 行わない |
熟成方法・期間 | タンクは木もしくは浸透性コンクリート・樽熟成は、フレンチオーク樽で、4~15ヶ月(ワインによる) |
収穫方法 | 手摘み |
*FSC認証:
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会) 独立した第三者機関が、森林管理をある基準に照らし合わせ、それを満たしているかどうかを評価・認証していく制度を「森林認証制度」と言っています。
日本の皆さまへのメッセージ
「私たちは家族経営のドメーヌで、生産量は非常に限られています。しかしその分、自身のワインを懇切丁寧に、そして環境に配慮して、大いなる喜びをもって造っています。」
ワインを確かめる弟のアルベルトさん