土着品種プニテッロの個性を楽しむ
~生産者より~
とても暗い、深い色合いです。
しっかりとした構造と重要なタンニンを持つが、強すぎることはなく、ベリー、チェリー、プラム、そしてミネラルを感じる味わいです。
非常に濃い色と長い余韻がある、瞑想のためのワイン。
ライフスタイルそのものが熱いオーガニックの実践者であるロベルトさんは、ワインが商業的で大量生産される一方で、生産効率の悪さから廃れていってしまったイタリアの土着品種に注目し大切に育てています。
このワインも土着品種であるプニテッロ100%で造ったワインです。
プニテッロは1つの木から4房くらいしか収穫できず、ワインになると15hl/1ha程度とごく少量で、年間生産量はわずか400本です。
SO2フリー。
土着品種を生かした世界で唯一のワインを目指す
ロベルトさんは、数年前からサンジョヴェーゼ、カナイオーロ、プニテッロ、マルヴァジア ネラ、フォリアトンダ、ヴェルメンティーノ、マルヴァジア ビアンカ、トレッビアーノといった土着品種のみを使ったワイン造りに取り組み、醸造についても、ほとんどの場合、品種ごと単一で仕込んでいます。
これにはロベルトさんの熱い思いがあり、
「イタリアは数千もの異なる品種が存在しており、それはイタリアの長い歴史から来ています。過去にイタリアは多くの小国家に分かれていて、それぞれが、他とは異なる独自の方針や決まりを持っていました。そのため、ぶどうの栽培手法にも、場所によって違いが生じ、結果多くの土着品種が生まれ、引き継がれていくことになりました。イタリアでは各都市にそれぞれ独自のぶどう品種があると言っていいくらいなのです。
それならば、私たちのワインを世界で一つしかない存在にしてくれる、この貴重な品種を生かさない手はありません!生産者が商業的な側面のみを重要視したことで、廃れてしまった土着品種。今、消滅の危機に瀕しているこのぶどうたちを、私達は救いたいと思うのです。」
と語っています。