シュトリッツィンガー家
シュトリッツィンガー家のプロフィール
ドイツ・フランケン
シュトリッツィンガー
Familie Stritzinger
1985年からオーガニック農法開始(Ecovin)、1990年からEU認証
マイン河を見下ろす機械など一切使えない急勾配の段々畑でぶどうを栽培。根の張りが良く、太陽の光を良く浴びるので、凝縮感のある力強いワインに。笑顔がすてきなご主人は醸造技術者から一城の主になった情熱肌。
シュトリッツィンガー家の詳しい情報
【オーガニック歴】認証は1985年より
マイン河を見下ろす機械など一切使えない急勾配の段々畑でぶどうを栽培。根の張りが良く、太陽の光を良く浴びるので、凝縮感のある力強いワインに。笑顔がすてきなご主人は醸造技術者から一城の主になった情熱肌。
8割は地元消費、超少量生産の「愛され」手造りワイン
ロマンチック街道のあるドイツ南部のフランケンで、個性豊かな“手づくりのワイン”をつくっています。畑が急勾配にあるため、作業はほとんど手作業です。
お父さんのシュトリツィンガーさんはいつもニコニコして愛嬌たっぷり。2004年8月に訪れた店主も、すっかりシュトリツィンガーさんのことを大好きになってしまったようで、彼の写真がたくさん撮られていました。ロマンチック街道がある地方だけあって、町並みもとてもかわいく、シュトリツィンガーさんの笑顔と町の写真を見ると、ドイツがぐーんと身近に感じられます。
手作業のぶどう栽培―手作りのオーガニックワイン
テラス式ぶどう栽培
クリンゲンベルクで行われているテラス式ぶどう栽培は長い歴史をもっている。現存する最古のぶどう畑と石垣は12世紀につくられたもので、今日では記念碑として保護されている。山肌の急斜面に石垣を積み上げて築いた段々畑での"テラス式ぶどう栽培"は、携帯式の機械類しか持ち込めず、従ってほとんどを手作業に頼らざるをえないため大変な重労働となっている。
ぶどう園の生い立ち
当ぶどう園は1972年にヴィリ・シュトリッツィンガー(Willi Stritzinger)によってトラミーナー種だけを栽培する畑に開かれた。彼は地元のワイナリーに勤めていたため、当初のぶどう園は家族用ワインを作るためのものだったが、やがて"実験ぶどう園"段階を経て事業所となった。彼の引退にともない2001年から娘のアニヤ・シュトリッツィンガー(Anja Stritzinger)が事業を引き継いでいる。
環境保全型農業への転換
長年の努力と13年間にわたる試行錯誤の末、1990年当農園はビオラント指針に基づく環境保全型農業への転換を果たした。今日クリンゲンベルクとビュルクシュタットの日当たりの良いテラス式畑で1.5ヘクタールのぶどう園を経営している。どの畑も自然の草花で緑化され、多種多様な動植物の生活空間となっている。当農園では環境汚染を避けるため化学肥料や殺虫剤は用いていないが、自然に即した方法でぶどう樹の健康維持に努めているため、当農園のぶどう樹は病気に対して比較的強く、健康な果実を実らせている。
手作りのワインへ
収穫されたぶどうは当農場の酒蔵でワインへと丁寧に熟成される。補助剤は極力使用せず、やむを得ない場合はビオラント指針で許可されているものだけを必要最低量用いるにとどめている。もともと手のかかるテラス式畑である上に環境保全型の農法を採っているため、どうしてもぶどうの収穫量=ワインの生産量は低くなるが、その代わり品質はすばらしい。残念ながら価格の方は幾分高くなるが、皆さん方"ワインの友"にはその品質に納得した上で、自然を守るためにもそれ相応の価格を受け入れてもらえるものと信じている。
環境保全型農業連邦プログラム ~ぶどう農園シュトリッツィンガーは連邦プログラム実演農家~
環境保全型農業実践農場ネットワーク
連邦消費者保護=食料=農林省の提唱による「環境保全型農業連邦プログラム」は、ドイツ国内で環境保全型農業を行うための大枠の諸条件を改善することを目している。
連邦政府の目標は、環境保全型農業が行われる耕地を大幅に拡大することである。そのための手段のひとつとして、ドイツ全土に散らばる200の環境保全型農業実践農場からなる一大ネットワークが構築された。これによって農業経営者のみならず、オーガニック農産物の加工業者やマーケティング業者、オーガニック農業に関心を持つグループ等がそれぞれにもっとも適した実践農場を訪れ、実際の作業を見学/体験することが容易になると期待されている。
ぶどう農園シュトリッツィンガーはこの連邦プログラム実演農家のひとつである。
農園の概略
労働の担い手 | 経営者アニヤ・シュトリッツィンガーとその父 |
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所在地 | 海抜120~250m |
平均年間降水量 | 700mm |
土壌 | 斑砂岩土壌 |
耕作面積 | 1.5ヘクタール |
畑 | クリンゲンベルクのシュロスベルク畑 (Klingenberger Schlossberg)、ビュルクシュタットのセントグラーフェンベルク畑 (Burgstadter Centgrafenberg 赤ワイン畑として有名) |
栽培品種 | (赤ワイン品種)シュペートブルグンダー(70%)、ポルトゥギーザー、レゲント、デクトロート (白ワイン品種)リースリング、トラミーナー、ヨハニター、ミュラー |
商品の販売 | 80%が消費者への直接販売 |
