繊細なタンニンと力強い味わいが魅力
グラスの向こう側が透けないほどの濃いルビーガーネット。
カシスやブラックベリー、プラムなど黒果実のアロマがゆっくりと立ち上がり、少しひんやりするようなユーカリやミントのニュアンスがあります。
口に含むとドライな味わいの要素となるアルコール、酸味、タンニンを一斉に感じ、とても力強い印象です。
繊細な赤い果実味に続いて黒果実の風味が現れ、ブルーベリーや熟したプラムのアロマ、
樽由来の甘草やココナッツ、鉛筆の芯のようなスパイス感やミネラル感が続きます。カカオやチョコレートのようなほんのり甘くグルメな一面もあります。
噛み応えを感じるようなしっかりとしたタンニンですが、尖った感じは全くなくとても柔らか。落ち着いた酸味が全体の味わいを下支えしています。
軽やかでソフトなタンニンと綺麗な酸味のバランスが素晴らしく、思わず重口ワインであることを忘れてしまいそうな仕上がりです。
最初から最後まで上品かつ力強い魅力的な味わい。
テンプラニーリョの特徴がしっかりと表現された魅力的な赤ワインです。
グラスに注いで30分ほど経ってから香りが開いてくるので、事前に抜栓しておくか、お急ぎの場合はカラフに移すなど空気に触れさせておくとより香りをお楽しみいただけます。
樹齢60年のテンプラニーリョ
地場品種のボバルを使った「モン」からスタートしたコティーノ家のモンシリーズ。デイリーに楽しめるブレスシリーズに対して、モンシリーズはこだわりを詰め込んだ高級感あふれる仕上がりです。
このワインに使うぶどうは樹齢60年のテンプラニーリョで、気温の低い夜のうちに手作業で選別しながら収穫します。
収穫されたぶどうはまずはフレンチオークの樽で発酵させてから、澱を取り除いてフレンチオークの新樽に移しマロラクティック発酵を行います。発酵後は同じ樽でそのまま12ヶ月間熟成。
肉料理はもちろん、濃厚なチョコレートケーキや熟成したチーズとも相性が良いワインです。
1752年のワイン農場の面影を残す、元廃墟から生まれる極上のワイン
コティーノ家はブレスシリーズなどを造る「アランレオン」とモンシリーズを造る「モンテサンコ」の2つのワイン農場があります。
モンテサンコの館は、1882年にこの地域の領主で政治家のフィデル・ガルシア・ベルランガの館として建てられました。ちなみにこの領主の孫はスペインの有名な映画監督ルイス・ガルシア・ベルランガです。
1752年にはすでにワイン造りをしていた記録があり、今回の建物修復の際に地下には造り付けのワイン醸造タンク室が発見されました。部屋全体がワイン醸造タンクになっており、内壁や天井にはバレンシア名産のセラミックが敷き詰められ、さながら宝石箱のよう。現在はワインの貯蔵や特別なテイスティングルームとして使われています。
歴史とロマンを感じる舞台で作られた珠玉のワイン「モンシリーズ」をぜひお試しください。

より多くの人が楽しめるワインを目指して

コティーノ家の全てのワインラベルには点字が採用されています。(スペイン語ですがアルファベットの点字表記は日本でもスペインでも共通です)
またワインを清澄する際に動物性のたんぱく質を使用しないため、ヴィーガンの方も楽しむことができます。ラベルにもヴィーガンフレンドリーのマークが記載されています。
様々な観点からより多くの人が楽しめる工夫がされたコティーノ家のワイン。
コストパフォーマンスの高いデイリーワインから、樹齢100年のぶどうを使った特別なワインまで、バラエティ豊かなシリーズをお楽しみください。