とろみを感じるスペイン白ワイン
輝きのあるイエロー。
洋梨のコンポートやドライアプリコットに、ハーブや樹皮などの植物的な香り。さらに白いスパイスも感じる。爽やかさの中に凝縮感のある香り。
口に含むと、まろやかな果実味がいっぱいに広がり、酸味は穏やか。とろみを感じるような柔らかいコクが余韻にまで続き、ボリューム感も十分。
「千夜一夜物語」の主人公シェヘラザードの名を持つ、女性的なまろやかさのある白。
生産者さんのコメント
樹齢50年を超えるヴィウラからできたワイン。黄金色で凝縮したエレガントな香り。かすかなバニラ香は4ヶ月の樽熟成からくるもの。ねっとりとした厚みのある口当たりは酸とのバランスもよく、非常に表情豊か。果実味が心地よい。
ワインづくりの詳しい情報
収穫 |
手摘み(12~13kgの箱) |
醸造 |
アルコール発酵はフレンチオーク樽。徹底した温度管理により果実味を最大限に引き出す。樽で4ヶ月、プレスは垂直式。 |
熟成 |
フレンチオーク樽で4ヶ月 |
千夜一夜物語のヒロインのような…
「スルタン(君主)のシャフリヤールは妻の不貞から女性を信用できなくなり、毎日新しい妻を娶っては明け方には彼女を殺すことにしていました。これは、彼がシェヘラザードに出会うまで3000回繰り返されます。そのうちに、大臣の娘であるシェヘラザードは自らこの王の元へ行くことを志願しました。そして知恵を働かせ、スルタンが一晩中起きているように物語を話し始めます。夜明けがやってきて、彼女を送り出す時がやってきましたが、スルタンはこの物語の最後を聞きたい衝動に駆られ、彼女の命をもう一晩もたせることにしました。これが千と一夜続いたのです。これ以降、スルタンはモラルと親切さを学び、シェヘラザードを女王にしたのです。」
皆さんも一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
このワインの名前シェヘラザードは、千夜一夜物語の語り手となる女性の名に由来します。千夜一夜物語はアラビアン・ナイトとも呼ばれ、日本でもアラジンやシンドバッドなどの物語が有名です。
主に女性向けの非常にエキゾチックな白ワインを造りたいという考えから生まれたこのワインには、まさにぴったりの名前なのです。
本国スペインでも発売されたばかりのワイン
このワインはフレンチオーク樽で4ヶ月熟成し、市場に出して間もないワインだそうです。
果実味を楽しむために、できれば2年以内に飲んでください。