心を掴む野生的な魅力
ピントゥ イ クルスさんのドウロはプルーンやブラック チェリーを煮詰めたような香りの中に甘草(カンゾウ)や胡椒を連想するニュアンスがあります。
渋みがワインに溶け込んでいて、バニラやキャラメルを思わせる後味が印象的。しっかりと熟した果実の恵みが詰まったような、まろやかで厚みのある赤。
ステーキなどの肉料理にたっぷりの付け合せ野菜を用意して、自宅でゆっくりと楽しみたい1本です。
16-18℃でどうぞ。
甘口ポルトが大半を占めるドウロ地方(ポルトガル)では珍しい、甘くない重めの赤=辛口タイプ。
※清澄やろ過を行っていないので、澱が見られる場合があります。飲む前に瓶を立てておくと底に沈みますのでグラスに入らないようお気をつけください。ワイン由来成分ですのでご安心ください。
Decanter World Wine Awards 2009 Bronze受賞
カザウ ドス ジョルドスの魅力

ドメーヌのカザウ ドス ジョルドスは、トルト川流域の高度90~350m(Aクラス)に渡る谷間の村、サンジョアン ダペスキエラで43haの畑を所持しています。この村はAOCワインの1つであるドウロを産出する地域の中心に位置しています。片岩質の丘陵は、傾度が15~30度に及びます。
1994年以来、オーガニック生産を行い、Socert(ECOCERTポルトガル)の認証を受けています。ドメーヌ自体は設立以来ほぼ1世紀を迎え、その製品は国内はもちろんのこと国際的なレベルに於いても、定期的に高い評価を得ています。

その畑たるや、素人目から見ると断崖絶壁に近く、よくここでぶどうづくりが出来るものだと思ってしまうほど。
立っているだけで少々怖くなるような急勾配です。
荒々しく、石がゴロゴロしている(というか岩山がはがれたような感じ…)ような土壌ですが、きちんと耕されているおかげか、意外にも地面はふかふかとしています。
この乾燥した土地で、ぶどうは水を求めて地中深く根を張ります。寒暖の差も大きく、苦労はありますが、ぶどう栽培には向いているのです。

地形的に機械は使えないので、人力とロバ力(ロバぢから)に頼るしかありません。収穫も手で丁寧に行います。