世界に誇るボルドーのシャトー
世界最高峰のワインといわれる、ボルドー第1級格付けの五大シャトー。その五大シャトーのひとつである「シャトーマルゴー」は、映画などでも取り上げられ特に人気が高いため、ご存じの方も多いかもしれません。
「シャトーマルゴー」は五大シャトーの中で最も優美で女性的という特徴を持ち、「フランスワインの女王」また「ボルドーの宝石」とも讃えられています。パリ万博のブラインドテイスティングでは唯一20点満点を獲得したことも有名です。
30年に渡り醸造責任者を務めたポールポンタリエ氏はシャトーマルゴーを「ベルベットの中の鋼鉄の拳」と表現していて、しなやかさの中に強さを秘めた味わいが特徴。長い熟成を経て美しく妖艶に変化し真価を発揮します。
文豪ヘミングウェイは孫娘に「シャトーマルゴーように女性らしく魅力的に育つように」との願いをこめて「マーゴ(マルゴーの英語読み)」と名付け、思想家エンゲルスは「あなたにとっての幸せは?」と聞かれ「シャトーマルゴー1848年」と答えた逸話が残されています。
この1994年は、専門家による最上飲み頃予想が2005~2030年。力強いタンニンを和らげるため、瓶詰めはこの地域で最も遅い96年9月に行われました。長期熟成型で濃厚、まさに古典的なマルゴーを楽しめる年となっています。
ボトルのコンディション
ラベルは軽い汚れがありますが1994年のヴィンテージワインとしては良い状態です。また液面も30年近く前のワインでイントゥーネックに近く、非常に良い状態なのが伺えます。

液面の高さ
液面の高さと状態の目安
ヴィンテージワインの液面の高さとワインの状態の目安については、クリスティーズのオークションで使われているもの参考にしています。

1.ハイ・フィル(通常の充填レベル、若いワインのレベル)、2.イントゥーネック(ハイ・フィルのレベルと同一。あらゆる熟成年度にこだわらず完璧に程よい。瓶詰から10年経過したワインの場合は特上)、3.トップ・ショルダー(15年、またはそれ以上の赤ワインについては通常レベル)、4.アッパー・ショルダー(蒸発によりわずかな減りがあるが通常何の問題もない。20年以上のすべてのワインについて容認される)5.ミッド・ショルダー(若干の劣化の危険あり。30~40年経過したワインについては異常ではない)
1994年ボルドーの評価
1994年のボルドーは秀逸なヴィンテージ。ただし蔵元によってバラつきも見られる。
春の厳しい寒気で収穫量はかなり落ち込んだが、5月から暖かくなり、続く6、7月はかなりの暑さで、その後8月まではまさに理想的な天候に恵まれた。ビッグヴィンテージを予感させたが、9月に3週間もの長雨に見舞われる。
その状況下で厳しい選果をいとわなかった蔵元だけが、生産量こそ落ちたものの、長期熟成向きの素晴らしいワインを仕上げることが出来た。蔵元の選択で驚くほどのワインにも出会える年。
オーガニックワイン専門店が徹底した温度管理で輸入
マヴィのワインセレクトパートナーであり、フランスのワイン界の重鎮でもあるボワソー教授のご縁で、個人のコレクターから譲り受けたコレクションです。
マヴィでは普段から温度変化に敏感なオーガニックワインを取り扱い、輸送・保管時の温度管理を徹底しています。
ヴィンテージワインのコレクションも、普段取り扱っているオーガニックワインと同じコンテナで輸入しているため、保管状態も万全です。
ボワソー教授よりフランス人コレクター情報
このコレクションを所蔵していたフランス人のコレクターは、全てのワインを直接蔵元から買い取り、マヴィに届くまでずっとセラーで保管をしていました。
液面など見て分かるこれらのワインの状態の良さは、蔵元からどこにも経由せず、直接コレクターの手に渡り、そのまま保管されていたことにあります。
ワインがそれまでどのような経過を辿り、どのように保管されていたかは何より重要なことで、それによって同じワインでも全くと言っていいほど味が変わります。
特に今回のような世界的に有名なシャトーのワインは、投機目的で業者を転々としたものも数多く出回っています。外から見てラベルは同じでも、そのシャトーが持つ本来の味わいを失っているものも少なくありません
マヴィが今回ボワソー教授から紹介されたこのコレクションは、まさに「万全」の状態。しかも一度は体験するべき素晴らしいヴィンテージが揃っています。
それぞれの名シャトーが持つ味わいを、しっかりと堪能していただけます。
マヴィ代表田村ボルドーワイン騎士叙任

田村安のボルドー騎士叙任を記念いたしまして、ボルドーの歴史あるシャトーのオールドヴィンテージワイン(非オーガニック)を販売いたします。
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