王家の甘口ワイン
ここはスペインの程近くにある地方で、ピレネー山脈やポー河といった大自然に囲まれています。景色も畑の環境も大変すばらしく、ここで育つぶどうはさぞ幸せだろうと思わせてくれます。
プレイボーイであったらしい(確認されているだけで56人の愛人がいたそうです)16世紀末から17世紀初めのフランス国王アンリ4世に縁のある、歴史ある地方としても知られています。
そのアンリ4世もジュランソンを好んで飲んだそうです。
王家のテーブルを飾ったのと同じデザートワインで
ロマンティックな特別な時間をお過ごしあれ。
透明感のある美しい黄金色。
ドライイチジクやグリルしたアーモンド、また樽にもよりますが、キャラメルやヴァニラの香りも感じられます。
口に含むと濃厚なナッツ香、柑橘系のジャムのニュアンスがいつまでも持続します。充分なボリュームがあり、存在感の大きな1本です。
10-12度でお楽しみください。

極限まで熟した果実を、さらに厳選して造っています。マイナス2℃、3℃と、アイスワインのようにぶどうが凍ってしまうことがあるくらいに遅くまで待つため、収穫は11月半ばから12月初めに行います。こうすることによって、ぶどうはしわしわに縮み、果汁が非常に凝縮します。
そして、微笑ましいことに収穫のタイミングは鳥が教えてくれます。鳥が食べに来ると「摘まなきゃ!」と思うそうです。
収穫時期は、霜が降りるような本当に寒い時期ですが、機械ではなく人の手で丁寧に行っています。
実をはずさず、そのまま潰すことなく、2枚の板に挟んで、ゆっくり3.5-4時間かけて絞ります(通常のジュランソンにかけるは2.5-3時間)。ここで落ち着かせるために、果汁を8℃まで冷却します。

その後、木樽で醗酵させます。酵母は一切加えません。
これは不思議なことですが、オリセさんによると通常のワインは19℃まで上げないと醗酵しませんが、オリセさんのオーガニックワインは11℃で醗酵が始まるそうです。
樽熟成は14-18ヶ月間。
このワインは成分が凝縮していますので、澱が出やすくなっています。