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ヨーロッパのおいしい家ごはん〜ワインが美味しい、みんな幸せ〜

かぼちゃを使った
野菜たっぷりのアシ パルマンティエ

山の家の秋、近くの散歩コース

秋の散歩道

末広がりの第88話です。8という数字が好きな8月生まれの私です。 さて、いよいよ11月になりました。この間まであんなに暑かったのに…と驚くばかりですが、ボジョレーヌーヴォーも間近、それが終わるとあっという間に忘年会やクリスマス、そして年末へ。もう来年の手帳も購入して、新たな年に向けて準備を着々と進める方も出てくる頃ですね。

山の家の収穫風景1
収穫風景

私が初めてフランスの山の家を訪れた1998年は、8月〜10月末までの3ヶ月の滞在で、以降毎年通うことになった7〜9月前半とは違い、存分に秋の訪れを満喫し、畑仕事もたっぷりとさせてもらいました。山の家の7・8月というのは、他の月と比較して特例中の特例で、その間山の家に滞在する人数は下手をすると村の人口を超えてしまうようなことさえあるくらい、ヴァカンス時期にはかなりの人数が押し寄せます。だから、シャンブルドット(いわゆる民宿)では、食事の準備と片付けに明け暮れ、宿泊客が入れ替わる土曜日(夏はあまりの宿泊客の多さに、1週間単位でしか貸さないのです。1泊とか2泊で泊まりたい場合は、この2ヶ月を避けねばなりません。)は、部屋の掃除と洗濯。さらにはキャンプ場の清掃や見回りも。そしてキッズキャンプチームは夏中行なわれる1〜2週間単位のキッズキャンプのため、さらに山奥へとこもります。キッズキャンプが入れ替わるときは、送ってくる両親たち、そして迎えに来る両親たち、さらに世話係の学生たちもキャンプごとに入れ替わるので、キッズキャンプ入れ替わり時期は、これまたすごい数の人でごった返します。

山の家の収穫風景2(手前に写っているのがパネ)

収穫風景

そんな、キッチン以外の場所では何が起きているのかもよくわからなかった初年度の1998年、9月の声を聞くとともに宿泊客はぐっと少なくなり、キッチンでは朝から晩まで食事の用意をしなくてもよくなりました。その分たっぷり取れた野菜や果物で保存食を作ったり、畑が実りの秋を迎えるので、家族や私のようにお世話になっているスタッフ総出で収穫に向かうこともしばしば。

とあるフレンチのお店でかぼちゃのスープ
かぼちゃのスープ

じゃがいも、たまねぎ、パネ(見た目は白いにんじん。どんなのかな?と思った方はここをクリック)、根セロリ、ポアロー、りんご、洋ナシ…そしてたくさんの種類のかぼちゃ。日本で一般的な外側が緑でなかが黄色いかぼちゃはその時は残念ながらなく、外皮が鮮やかなオレンジ、中もオレンジ色のもの、最近日本でも販売されるようになってきったバターナッツ(ちなみにフランスではフランス語読みで「ベテルナットゥ」的に発音されてました)と呼ばれるもの、ハロウィンなどにも登場する巨大なタイプのもの、と思い出すだけでも3〜4種類のかぼちゃがありました。普段は使っていない小部屋に、みんなでバケツリレーのように収穫したかぼちゃを手渡して運び入れて保存。冬の間の大切な食料となりました。

山の家で初めて食べたかぼちゃ料理は、1〜2cm角に切ったかぼちゃをゆがき、やわらかくなったものを油を熱したフライパンでガーリックを加えてソテー、最後にしょうゆを落として味付け、というもの。かぼちゃと言えば煮つけばかりだった私には、にんにくの風味をつけるということも、彼らがしょうゆを使ったことにもかなり驚きました。でもホクホクでとっても美味しく、新しい発見でした。ただこれだとレシピとも言えない感じなので、今日はかぼちゃを使ったアシ パルマンティエ(シェパーズパイ)風のグラタンを。色合いも元気の出る美しいオレンジで、間もなくやってくるボジョレーヌーヴォーにもピッタリの味わいだと思います。


材料(2人分)

出来上がり

  • かぼちゃ200g(種と皮を除いて)
  • バター 20g
  • 牛乳 60cc
  • 塩、こしょう 適量
  • ナツメグ少々
  • 鶏ミンチ 100g
  • エリンギ 中程度のもの1本
  • たまねぎ 1/2個
  • トマト 1個(缶詰のホールトマトでもOK)
  • くるみ 10粒程度
  • オリーブオイル 大さじ1杯
  • 溶けるチーズもしくは粉チーズ、パン粉 適量

つくり方

  1. 種と皮をのぞいたかぼちゃはひと口大に切り、蒸し器で竹串がすっと通るまで蒸します。
  2. 蒸しあがったかぼちゃは温かいうちにマッシャーかスプーンや木べらなどを使ってつぶします。粉ふきいもの要領で、弱火で軽く水分を飛ばします。そこにバターを加えよく混ぜ、さらに牛乳を加えてマッシュかぼちゃにします。塩、こしょう、ナツメグで味を調えます。
  3. たまねぎ、エリンギはみじん切りに、トマトはざく切りに、くるみも粗みじんにしておきます。
  4. フライパンを熱し、オリーブオイル、たまねぎ、エリンギを入れ、中火でよく炒めます。途中塩を加えしんなりしてきたら、鶏ミンチを加え、さらによく炒めます。鶏に一通り火が通ったら、トマトを加え、トマトがつぶれて全体になじむまで火を通し、最後にこしょうとくるみを加えてさっと混ぜて火を止めます。
  5. グラタン皿に[4]の炒めた具を皿の半分弱くらいまで入れ、その上から[2]のマッシュかぼちゃを平らになるように載せます。溶けるチーズか粉チーズをふって、オーブントースターで10〜15分焼いたらできあがり。熱々を召し上がれ。

※いずれもしっかり火が通っているのでオーブントースターでできますが、もちろんオーブンで焼いてもOK。その場合は、200℃で15〜20分焼いてください。今回は肉の部分は食感を、かぼちゃの部分はクリーミーさとスパイスを楽しむ感じにしてみました。お好みでレーズンなどを混ぜても味の変化が出て楽しいと思います。

合うワイン:ボジョレー ヌーヴォー 赤ボジョレーワインレニエ(クリュ ボジョレー) 赤ヴァル ド ロワール(ヴィエイユ ヴィーニュ) 赤 、コート デュ ローヌ 赤(終売)、ツヴァイゲルト 赤ポルトゥギーザー 赤マンドルロ 赤 微発泡

2012年11月5日

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hiroyo

1998年にフランスで1年間生活し、複数のオーベルジュでフランス家庭料理をみっちり仕込まれる。
その後も毎年最低1回3ヶ月はフランスを訪れている。
フランス滞在時はオーガニック農家民宿(通称「山の家」)で料理人として働くプロ。
作る料理はもちろん美味、ワインにぴったりです。


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