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ヨーロッパのおいしい家ごはん〜ワインが美味しい、みんな幸せ〜

気楽に・失敗なく・おいしく、いつものりんごで作れるアップルクランブル

秋も深まってきましたね。この秋は長野、福島と日本の地方に出かける機会があり、季節のおいしいものをいっぱい愉しませてもらいました。きのこ、栗、柿、りんご、新米、新そば、新もち米でついたつきたてのお餅…等々。当然と言えば当然なのですが、今回の旅で、お餅も新米の方がおいしいんだってことに初めて気がつきました。今まで食べていたお餅(パックに入って販売されているもの)はいったい何だったんだろう、と愕然とするほどの違い。旬をちゃんとその時に味わうこと、しかも採れた場所からできるだけ近いところのものをすぐに料理すること、の大切さを思いっきり体感しました。頭でわかっていても、実践してなかったら何の意味もないなあと。

りんご今日はそんな秋から冬に向けて、日本でもたくさん出回るりんごのお話を。
フランスは日本以上に市場に出回るりんごの種類が多く、しかも採れる季節にもばらつきがあるので(産地も北から南まで、山あいから平地まで様々ですから…)、5月〜7月くらいを除き、りんごは「ほぼ年中“旬”」と言える、誰にとってもとても身近な果物です。また、日本のりんごと違って小ぶりなものが多く、まさに手にとってかぶりつくのにピッタリのサイズ。ピクニックや子どもたちのおやつ、デザート代わりの果物としてそのまま出されることもとても多いです。また、フランスと言えばお酒は「ワイン」ですが、ぶどうが育たない北のブルターニュやノルマンディーではもっぱらりんご。皆さんもりんごのお酒であるシードルやカルヴァドスはきっとご存知のことでしょう。

こんな身近な果物であるりんごはお菓子といい、料理といい、本当によく使われますし、レシピもすごい数があります。りんごが主役のレシピでなくても、隠し味にりんごが入っていたり、サラダにしたり、煮込み料理に一緒に入っていたり、ソースになったり。甘みと酸味を備えており、生だとシャキシャキした食感が愉しめ、また煮込んだら火の通し具合次第で、形を残しても良く、トロトロに溶けてしまうところまで煮込んでもまた良く、とても幅広く使用できる便利な食材なのです。チーズとの相性も柔らかいカマンベールのようなものから、ブルーやハードタイプのものまでいけてしまいます。薄く切って干しても美味しいし、離乳食や子どものデザートの定番はりんごのコンポート。シナモンを代表とするスパイス、干しぶどうを始めとする干し果物との相性もすごく良い。もちろん、ジュースはオレンジと並んで必ずどこの国でも目に入るもの。今書いていても次から次へとりんごの使用例が出てきて、改めてこの果物のすごさに驚きます。

ビストロなんかでも、定番のデザートに必ずといっていいほど入っている、りんごのタルトやタルトタタン。覚えてしまえばとても簡単ですが、そうは言っても、タルト生地を作って、延ばして…と考えると億劫になってしまう人もきっといらっしゃるのでは?と思います。今日はそんな人でも気楽に、失敗なく、おいしくできるりんごを使ったお菓子、アップルクランブルをご紹介します。英国生まれのお菓子ですが、フランスでも今ではとてもよく食べられているメニューの1つです。上部のさくさくの生地と中で柔らかく焼けて、何とも言えないいい香りを放つりんごとのコンビネーションを存分に味わってくださいね。

材料(家庭用のオーブンに入る程度の大きさ[20cm×20cm×5cmくらい])
完成図
  • りんご 2〜3個
  • バター80g
  • 小麦粉 100g
  • 砂糖 80g
  • シナモン 小さじ1杯
  • 塩 1つまみ

以下は、お好みで

  • クラッシュしたアーモンドもしくはヘーゼルナッツ、あるいはナッツ入りのミューズリー大さじ3杯
  • 干しぶどう 大さじ2杯
つくり方
  1. オーブンを180℃に温めておきます。
  2. クラム(上にまぶす部分)を作ります。ボールに小麦粉、塩、砂糖、シナモンを入れ、木しゃもじで混ぜておきます。そこにバターを細かくちぎるか刻んで入れます。手で底から小麦粉を持ち上げつつ、指でバターをつぶすようにしながら、バターと小麦粉をなじませていき、ぼろぼろとした感じに仕上げます。ナッツ類を加える場合は、この後加えて混ぜておきます。
    手順図
  3. りんごを4つに割り、皮をむいて芯を取り、3mm程度の薄切りにします。厚さは厚すぎない方がいいですが、大きさは特に関係ないので、ざくざく切りましょう。
  4. 耐熱皿にバター(分量外)を塗り、3で刻んだりんごを8分目くらいまでしっかり詰めます。(焼き上がりは見えないので、綺麗に並べたりしなくて大丈夫)干しぶどうを加えたい場合は、りんごを詰めた上から全体的に散らばるように加えます。
    手順図 手順図
  5. 4の上に2で準備したクラムを手でぎゅっぎゅっと握るようにしながら、全体にまぶしていきます。
    手順図
  6. オーブンに入れ、180℃で45〜60分焼いてできあがり。
  7. 切り分けて、好みでホイップした生クリームやバニラアイスを添えて召し上がれ。

※温かくても、室温でも、冷たくてもおいしいです。冬には熱々にバニラアイスがとても嬉しい。焼いている間もりんご、シナモン、バターの香りが部屋に充満して、とても幸せになれるデザートです。

ワインとともに

合うワイン:ブラケット 甘口赤(微発泡)ラ ボエーム(リムー古代製法) 発泡、グラーヴ スペリュール 貴腐 甘口(終売)、ジュランソン 甘口

2009年11月10日

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hiroyo

1998年にフランスで1年間生活し、複数のオーベルジュでフランス家庭料理をみっちり仕込まれる。
その後も毎年最低1回3ヶ月はフランスを訪れている。
フランス滞在時はオーガニック農家民宿で料理人として働くプロ。
作る料理はもちろん美味、ワインにぴったりです。


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